2023/01/11

教師のたえざる「自己欺瞞」・・・

今朝6:00に起床・・・。いつもの健康管理をしたあと、『英訳聖書』(NSRV)を通読・・・。

そのあと、田中智志・山名淳著『教育人間論のルーマン 人間は<教育>できるのか』の続きを読んでいました。昨夜も読んでいましたが、精読なので、なかなか前にすすみません。しかし、ルーマンの語っていることがらをよりよく理解できるようになりました。頭が冴えて、就寝したのは朝1:00・・・。今朝6:00に起床してから、昨夜読んだところを読み返していましたg、ルーマンの教育学批判・・・、それまでの教育学が取り上げることのすくなかった分野にまで及んでいるようです。

<教育は・・・いわば手探りの行為をとおして肯定的な結果を導き出す度合いを高めていく領域の典型>だそうで、<成果を保障する状況が多くの場合与えられていないにもかかわらず、具体的な成功の条件との接触を喪失したり、学習したり、あるいは反復するたびにある行動を規定する意味付けが強く一般化される>ような営みであるようです。そのような<行為の歳には、行為の選択にかかわる決定的な基準が欠如しているがゆえに、たえず暫定的な拠り所を自ら創りだし修正し続けるという「自己処方」的な態度が要求される>。<この自己処方は、それなしではおそらく行為することができないような一種の・・・自己欺瞞にもとづいている。そうした自己欺瞞は、本来的に克服されねばならない情報の過剰を排除し、因果領域の複雑性を縮減し、あらゆる不都合な状況・・・に対して霧のベールを引くのである>。

<教師>の<欺瞞性>は、教師の不都合な側面を削除・排除し、自らの欠陥を<霧のベール>で覆い隠し、<巧妙な仕方>を駆使して<熟練>した教師の正当な評価であることを主張してやまない・・・。特定の教師の特定の在り方ではなく、<教師>であることで、必然的に陥ることになる教育システムの陥穽なのかもしれません。

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