昨夜遅くまで、『観聖寺文書』を読んでいました。信州栗田村の真言宗観聖寺の跡地に住み、その宗教遺産を継承しておられる長野の吉田さんが数年前に送ってくださった『観聖寺文書』の一部、写真版を、PaintShop ProX6 で開いて、判読していました。
いつのまにか、ほとんど誤読することがないまでに、近世文書が読めるようになっていました。判読しづらい文字は、筆者がいろいろな資料を集めて自作した『近世文書誤読事典』であたりをつけて、そのあと、4~5冊の近世文書読解辞典にあたります。
日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会の牧師をしていたとき、徳山市立中央図書館の郷土資料室で、山口県立図書館の研究員の木下先生が、古文書を読みながらワープロで即活字化していく作業を見学させてもらいました。近世文書を読解するときは、そのときの木下先生の姿が思い浮かんでくるのですが、<木下先生のように古文書を読解できたらいいのだけれど・・・>と思いつつ今日に至っていますが、木下先生の爪の垢を煎じて飲むほどには、近世文書の読解力を身につけることができたようです。木下先生の足元に遠く及ばない筆者であることはもちろんですが・・・。木下先生、部落史研究の門外漢である無学歴・無資格(Academic Outsider)の筆者に、<被差別部落のことを調べるのは差別です。しかし、そういう姿勢で部落史について、そこまで調べているなら、とめることはありません。気の済むまで調べなさい。>と語りかけて来られました。今となっては、遠い、昔むかしのお話し・・・。木下先生、<あなたが調べていることは、今の時代では受け入れられることはほとんどありません。しかし、時代が変わり、山口県立文書館の史資料が自由に閲覧することができる時代になれば、あなたが調べたことが間違いではないことが明らかになる日が来ることでしょう・・・>とも。
2023/01/26
昨夜遅くまで『観聖寺文書』を読む・・・
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