いま、田中智志・山名淳著『教育人間論のルーマン 人間は<教育>できるのか』を精読していますが、この本は、ルーマンの社会学に関する解説書としては、無学歴・無資格(Academic Outsider)の筆者にとっては、とても読みやすく、分かりやすい本です。
筆者が、English Writing で、『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)を執筆するときの、<同和教育批判>の参考資料として『教育人間論のルーマン 人間は<教育>できるのか』>を読んでいますが、社会学者ルーマンは、科学的社会学を徹底することで哲学(特にカント哲学)を否定しているようです。ルーマンのそのような発想そのものは、哲学的ではあるのですが・・・。
ルーマンの教育学批判を踏まえた同和教育の実践事例なんて、あるのでしょうか・・・?
<科学にとって重要なのは、「解決済み」と「解決されえない」の同時併存というパラドックスが接続され続けることである。そのためには、wie という形式による未確定的な根本問題は、具体的に条件を限定されたり、扱いやすい下位問題に分割されるなど、有効な組み替えを施されねばならない。科学にとって、ここに理論構築上の大きな問題がある。かくして、科学社会学から科学を観察する視座が明らかになる。観察対象となる科学における「問題設定」と「問題解決」との連関がそれである>。
2023/01/08
ルーマンの教育学批判・・・
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