あらたに通読に加えた2冊, "近代日本部落問題研究序説" と "被差別部落認識の歴史" は比較しながら読み進めることになります.
被差別部落の認識について, 鈴木良は, "なぜそうなるのかという論拠が明確に示されないままに, 通説化してきた・・・" と言います. 部落史研究・部落解放運動は, 左翼主義思想のテーゼを無批判的に受け入れ, それを絶対的真理として, "その主張の根拠を明確にのべてこなかった" と言います. 私は, 鈴木良の新しい "視点" は, 決して新しいものではなく, "古い差別主義" の焼き直しでしかいと思っているのですが, 1934年生まれの鈴木良と1958年生まれの黒川みどり, 1928年生まれの師岡祐之の "被差別部落認識論" を比較検証することで, 部落史研究の流れとその問題点を把握できるのではないかと思っています.
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