2022/04/05

世界の法秩序再構築をめざして・・・

哲学者・ヤスパースの言葉・・・。

<万人に対して自由の機会を最高度にもたらすという理由によって、すべての人々がそれに向かって一致することができるような政治的形態・・・法治国家はこの形態であって、それはヨーロッパにおいて原則的に熟慮を経たものでありますが、部分的に実現されているにすぎないものであります。それは選挙と法律による合法的なものであり、法的手続きによってだけ、法律の改正が可能となるものであります。ここで知性が闘い取ろうとするものは、正当な事柄の認識であるとか、世論であるとか、報道によってできるだけ多くの人にもっとも明晰な見解を与え、彼らを完全に指導することなどであります。どんな国家にも絶対的優越権を与えないで、むしろ法的秩序とその機能を有する人類にだけふさわしいような法の世界秩序によって、戦争の終結が達成されるでしょう>。

しかし、<あらゆる制度には除くことができない不正が存在するのを見るし、正当に解決することのできない状況が発生するのを見るのであります。これらはたとえば、人口の増加やその分布によって、あるいは万人が渇望するにもかかわらず、分配することのできないようなあるものを専有することによって生ずるのであります。したがって、何らかの形態で暴力が再び勃発する限界は、ほとんど取り除くことができないように思われるのです>。

法の世界秩序は、常にあらたに改革されていく必要があります。国連の常任理事国が国際平和に寄与しなくなったことが、ウクライナに対する、国連の常任理事国のロシアが侵略戦争をはじめたことで露呈されるにいたりました。国連の平和維持が機能不全に陥っていますが、国連もその法と制度を改革する必要に直面させられているようです。

国連が創設された以降、その国の核心的利益として他国の領土を侵略、属国化した、国連の常任理事国は、その地位を剥奪される必要があります。

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