2022/08/30

朝6:00に起床したけれど・・・

朝6:00に起床・・・。昨夜は、10:30に就寝して、睡眠時間は十分とったはずですが、なぜか、眠気に襲われて、次に目がさめたのは、7:00・・・。その1時間、もうろうとして、いろいろな夢を見ていたようです。夢か現かわからないような夢ばかり・・・。

昨日の夕方、金子仁郎著『老年の心理と精神医学』のページをめくっていました。インターネットの日本の古本屋経由で2009年に入手したとき一度通読したことがある本です。いたるところにマーカーでしるしをつけていますので、しるしをつけたところを拾い読み・・・。しかし、そのとき目にとまったのは、第1章第1節<欧米における老年精神医学史>の一節・・・。

<古代ギリシアでは、むしろ青年をたたえ、老人は能力のない弱い陰惨なものであり、S0krates(470~399B.C)も、老年になると、悲観的で、耳も目も遠くなり、学習するのに時間がかかり、忘れるのも早いと述べているが、彼は神に不敬な者として死刑の判決を受け、70歳で服毒して倒れたのである>。

哲学者の<老年の心理>の実例として最初に取り上げられるのが、ソクラテスとは・・・。Zilboorg著『医学的心理学史』には、哲学者・ソクラテスは、<精神分裂病にかかっていたらしい・・・>と記されています。その症状が確認されるのは、40歳のころであったといいます。平凡社『哲学事典』にも、ソクラテスのそのような傾向があったことが記されていました。平凡社『新版・心理学事典』には、そのような記述はなし・・・。光文堂『精神医学事典』にも、なし・・・。野村総一郎他編『標準精神医学第2版』にも、なし。しかし、精神科医による精神療法的介入法のひとつとして<ソクラテス的質問>法がとりあげられています。ここでは、ソクラテスは、患者の側ではなく治療者の側に置かれていることになります。

鷲田小彌太著『哲学がわかる事典』には、このような言葉もあります。<どちらが本当なのでしょうか。しかし、本当などというものは、どちらかといって、決めることができるものでしょうか。私は、どちらも、本当に違いないと思います。また、これとは全然違う角度からの、ソクラテス像がいくつあってもいいのです>。ソクラテスは、本当は<ダサイおっさんだった!>そうです。だとすると、ソクラテスの晩年は、<あたまのおかしなおじいさん?>

Zilboorg:『医学的心理学史』の著者Zilboorgな、1890年、今のウクライナ・キーウに生まれる。1917年、今のロシアのペテルスブルク精神神経学研究所において医学博士の学位を取得。1919年に渡米し、1925年に米国国籍を取得。1926年にコロンビア大学医学部卒業後、精神病院勤務、ニューヨーク州立大学医学部準教授など歴任・・・。

鷲田小彌太:今の札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科(倫理学教室)・同大学大学院博士課程。1983年(昭和58年)札幌大学教養部教授。2012年に定年退任、名誉教授。マルクス、ヘーゲル、スピノザを研究、哲学・倫理学を専攻しその分野の著作を多く刊行。80年代末、『昭和思想60年』『吉本隆明論』『天皇論』等の執筆によってマルクス主義を「清算」する。


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