2022/08/17

<部落>概念に関する言及なし・・・

今日の午後、大阪市立大学・野口道彦著『『部落』の呼称と問題認識の変化――身分的呼称、階層的呼称そして地域的呼称――』を通読しました。

「旧穢多非人、新平民」概念、
「貧民部落」概念
「特種部落」概念
「細民部落」概念

に関する説明が展開されていますが、<部落>概念、<被差別部落>概念についての言及はありませんでした。野口道彦氏にとって、<部落>概念や<被差別部落>概念は、批判的研究の対象ではなさそうです。それらが、暗黙の前提となしまうとき、部落史研究は、本来あるべき姿から大きく逸脱してしまうのではないでしょうか・・・?

野口道彦氏が引用している、井上清著『部落の歴史と解放理論』の一節、<江戸時代の中期までに、どうにもならない部落・部落民がつくりあげられた>を紹介していますが、<部落>概念を不問に付す、無批判的に踏襲する野口道彦氏は、井上清のこの言葉がもっている問題点に気づかない・・・? 気づいていても、無視している・・・?

0 件のコメント:

コメントを投稿

午前9:00-11:00, 小雨降る中, 棚田の田で草取り・・・

     午前9:00-11:00, 小雨降る中, 棚田の田で草取りをしました.     妻は, 雨除け栽培用トンネルの中で, トマトの手入れと草取り・・・. 私は, ヒメノモチの田で, 市販の農具を改造してつくった "株間除草熊手" で田の草取りをしました....