2024/06/05

部落差別をさらに混迷させる部落差別のレイシズム的解釈・・・

    リュフィエ著 "生物学から文化へ3 人種と人種主義・未来" とアルベール・メンミ著 "差別の構造" ・ "イスラエルの神話 ユダヤ人問題に出口はあるか" などを読んでいて, レイシズムは, 差別そのものではなく, 多くある差別のひとつにすぎないと思わされました. 

    "差別の構造" の著者・アルベール・メンミは, ただ単に, レイシズムに対して, 反差別主義を展開したのではなく, レイシズムを含むすべての差別に共通の "差別の構造" を明らかにしようとしたと思われます. 私が, アルベール・メンミ著 "差別の構造" から衝撃を受けたのは, レイシズムの視点・視角・視座から, 日本の部落差別を取り上げることは, 部落差別の完全解消への道を切り開くことにはならず, むしろ、部落差別をさらに混迷させる, 差別の助長につながると推察せざるを得なくなったからです. 

    黒川みどり著 "被差別部落認識の歴史" の 本文の "「人権」への流し込み" は, 目次に中では, "「人種」への流し込み" に変えられているのは, 単なる誤植か, それとも, 黒川みどりは, "「同和対策」「同和教育」が「人権」に置き換えられていった・・・それはともすると・・・部落差別問題の・・・"解消" につながりかねない. " と懸念して, 部落差別と部落解放の現状を維持するために, "人種" という陳腐な概念を取り出して "護教的に" 糊塗しようとしているだけなのではないか・・・

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