2021/11/21

右手関節障害で作業に支障・・・

 筆者、34歳のとき、右手の変形性関節炎で横浜赤十字病院で、北里大学医学部整形外科の田場先生によって手術を受けました。手術前に、<手術後、右手が動かなくなっても異議申し立てをしないとの誓約書を欠かされての緊急手術でした>。幸いに手術は成功・・・。ただ、右手の握力は元に戻らないということで、田場先生が障碍者手帳を申請する書類を作成してくださったのですが、筆者は申請しませんでした。

専門商社に勤めていたとき、代理店の一級技能士の方、子供の頃から右手が不自由で左手だけで機械の整備の仕事をされている方でした。筆者、よくその技能士の方に同行を求められ、大手の繊維会社に出かけました。その方、筆者に、<人間のからだは、どこかの機能が失われると、残った機能がその分強化される>と話しておられました。障害者であることを感じさせないその一級技能士の方の生き方、筆者はずっと尊敬していました。そのため、田場先生から、障害者手帳の申請書を手渡されたにもかかわらず、申請しませんでした。失われた機能は、残された機能でカバーされると信じて・・・。

日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき、教会書記担当の役員の方は、障碍者手帳1級の持ち主でしたが、徳山市議会の事務局に速記者として勤めておられた方で、筆者の右手の関節障害による筆記困難を克服するため、筆者に、富士通のMYOASYSの親指シフトのブラインドタッチとワープロ速記の方法を伝授してくださいました。

今日、稲わらを片づけるために、妻は、ミニクローラで運搬、筆者は、自分で改造したアルミ製の稲わら運搬用の二輪車で運びましたが、関節障害のある右手で<押す>とすぐ右手関節に痛みがきます。しかし、<引く>と痛みを感じることなく、運搬することができます。

その教会書記担当役員の方、市議会の仕事で、市議の方の<同和地区先進地調査>のための準備と実施に同行し、山口の同和地区の大半を市議と一緒に尋ねたことがあるとかで、筆者が、西中国教区の部落差別問題特別委員会の委員を任命されたとき、よく、ドライブに誘ってくださって、その同和地区を案内してくださいました。

教会役員の方の中に、部落解放同盟山口県連の某支部の支部長の姪御さんがおられ、教会の中でいろいろな問題が発生したり、同和地区の女性と結婚して同和地区に家を建てて住んでいる元警察官の信徒の方の自殺などの問題が発生・・・。牧師として赴任してまもなく、教会員たちは、<この教会を社会派の教会ではなく福音派の教会にしてほしい>と筆者に要望をつきつけてきましたが、筆者は、快諾・・・。福音派の教会として、前任牧師の自殺の試練を克服するために、教会のある地域に<トラクト>と頒布用の聖書の<冊子>を配布することにしました。そして、役員会で話し合って、教会員ごとに配布の場所を割り振ったのですが、数人の教会員からクレームが出されました。<同和地区にトラクトを配布するなら、福音派の教会にしてもらわなくてけっこうです>。あとでわかったことですが、同和地区のひとが教会にくるようになると、そのひと同和地区の出身者であることが暴かれることになるから、ということでした。福音宣教のさまたげになる部落差別とはなになのか? 教会役員会で、いろいろ話し合った結果、教会は、部落差別を乗り越える信仰と神学を培っていかなければならないとの見解に達し、教会役員会は、西中国教区部落差別問題特別員会の委員に任命された筆者を支援してくださることになりました。

牧師の生き方と課題は、派遣された場所で示される・・・。Sweden Covenant Mission の宣教師、グンナル・クリスチャンソン先生や、カーリン・アッセルヘード先生から教えられた宣教師の生き方を筆者も踏襲することになりました。筆者のブログ『部落学序説』は、その延長線上で執筆されたものです。

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