ユダヤ人の哲学者・ヴィトゲンシュタインの言葉・・・。
<「人目を忍び、身を隠すというユダヤ人の性格は、長年にわたる迫害の結果、身についたものである」。ときどき、このようにいわれてきた。だがそれは、絶対にちがう。それとは逆に、たしかなのは、こういうことだ。つまり、迫害にもかかわらず、ユダヤ人がまだ生きのこっているのは、ただ人目を忍ぶ傾向がユダヤ人にあるからにすぎないのである>。
この言葉を、あえて<アスペクト>風に読み替えると、こうなります。
<「人目を忍び、身を隠すという被差別部落民の性格は、長年にわたる差別の結果、身についたものである」。ときどき、このようにいわれてきた。だがそれは、絶対にちがう。それとは逆に、たしかなのは、こういうことだ。つまり、差別にもかかわらず、被差別部落民がまだ生きのこっているのは、ただ、近世幕藩体制下の司法警察官としての職務遂行上に必須の人目を忍ぶ傾向がその末裔である被差別部落の人々のなかにあるからにすぎないのである>。
ヴィトゲンシュタイン曰く、<だらかといってわたしは、そういう能力をほめたたえるべきだ、なとといっているわけでは、もちろんない。断じて違う>。
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