夜, 風呂上りにテレビを見ていた妻が, ”あなた, テレビを見ないで, 何を読んでいるの?” と語りかけてきました.
私は, 本の表紙を示しながら, ”これ!” と読んでいた本を見せました. 妻は, ”あなた, どうしてそんな本を持っているの?” と問いかけてきますので, ”山口にいるとき, 京都大学の大学院を出られた日本文化史研究者の方が, ’みんな部落問題から撤退して史資料を放出しているから, 部落学序説の執筆をつづけるなら, 今集めていた方がいいよ’ とすすめられて集めた資料集のひとつ・・・” と答えました. ”この1冊の資料集の中に, 被差別部落Xに関する近世初頭から同対審答申前後までの資料が含まれている. 部落学序説で書いたことが正しいということをこの資料集が裏書してくれる・・・” と付け加えました.
もちろん, この資料集は実名記載で書かれていますので, 史料的価値は十分あります. 当事者も含めて実名記載しているのに, 門外漢の私が, ”被差別部落X” とするのは, その史資料が物語っていることは, その部落だけでなく, 日本全国津々浦々の被差別部落にもあてはまるので, 未知数Xの意味であることを示唆するためです.
その被差別部落Xの宗教は浄土真宗で, そうでない一般のひとの宗教は例外なく真言宗であると記載されています. 私の先祖も, 親類・親戚筋も, その宗教は, みんな真言宗です. しかも, こともあろうに, 私の父祖・吉田永學の先祖は, 信州栗田村の真言宗・観聖寺の住職・修験僧の家系です. ”常民” (常の民) の立場から見た ”非常民” (非常の民:近世幕藩体制下の司法・警察官) であったとする, ”部落学序説” の筆者である私の視点・視角・視座が正当なものであったということをも裏書してくれる史資料です.
今夜, 再読していた史資料集と同等の内容の史資料集は, 私の蔵書の中に7~8冊あります. これから, 私が書く ”部落学序説” 関連文章は, すべて English Writing で執筆する予定です. 日本語で書いても, その日本語が通じないというもどかしさがありますので, 同じ通じないなら英語で書いてみようと思ったからです. 広い世界の中には, 私の合理的な主張を受け入れてくれる人は少なからずいると思われるので・・・.
2023/12/16
あなた, 何を読んでるの・・・?
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