2024/08/11

異常行動研究会編 "行動病理学ハンドブック" (1969) をひもいといて・・・

    テレビのドキュメンタリーで, "応用行動分析学を駆使し, 子どもの問題行動を解決する臨床心理士" と紹介されていた奥田健次氏は, 現在52歳とか・・・.

    その研究方法・心理療法をよりよく知るために, 手持ちの本をチェックしてみました. 異常行動研究会編 "行動病理学ハンドブック" (1969) の巻末の事項索引から, "自閉症 (→小児自閉症)" と "小児自閉症" をてがかりに関連箇所を読んでみました.

    ドキュメンタリーの場面を思い出しながら, 奥田健次氏のことばとふるまいの学問的背景を確認しました. 奥田健次氏が生まれる数年前に出版された 異常行動研究会編 "行動病理学" (1969) にその学術的説明が施されていました. 奥田健次氏が採用した方法は, 奥田健次氏が生まれる前にすでに "実際に実施されてい" たようですが, "しかし予後がどのようになるのか, 現在の段階では明らかでない" との言葉がありました. 

    50年の歳月のなかで, その実践後の "予後" について, どのような検証がなされてきたのか, "予後" 良好として, 奥田健次氏が採用した方法が評価されるようになってきたのか, 無学歴・無資格 (Academic Outsider), この問題の門外漢である私には知る術はありませんが, なにかにつけて, 学者・研究者・教育者の発言・主張の根拠・理論を知りたいと思う, 私の "悪い癖" です. 小児自閉症について, 野村総一郎・樋口輝彦編 "標準精神医学" でも確認しました.

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