詩人の石垣りん・・・
岩波書店の広報誌『図書』の最初のページによく、石垣りんの詩が掲載されていました。筆者が定期購入した最初の雑誌『図書』は、高校生の小遣いでも購入できるほどとても安価でしたから・・・。
石垣りんは、自分のことを、<プロレタリア詩人>ではなく<生活詩人>と表現していますが、石垣りんが<プロレタリア詩人>であったとしたら、高校生の筆者、それほど多く影響を受けることはなかったと思われます。<生活詩人>であったからこそ、その<生活詩>に、多くの類似性を持っている筆者は、共感をおぼ終えることができたのです。
石垣りんは、<現象面>の背後にある<本質面>を詩人固有の感性でその詩を紡ぎ出しました。筆者にとっては、<実存的詩人>であるように思われました。筆者、ひとのこころを学んだのは、『万葉集』と通してでした。『万葉集』の歌のなかにも、<生活詩>、<実存的詩>が数多く含まれています。人生の試練に直面したとき、ひとはどういきなければならないのか、そのあしあとが克明に刻み込まれています。スイスの哲学者アミエル『アミエルの日記』、ドイツの文豪ゲーテ『ファウスト』、カロッサ『美しき惑いの年』、フランスの哲学者パスカル『パンセ』、ドイツの哲学者ヤスパース『哲学入門』、鴨長明『方丈記』、新井白石『折り焚く柴の記』・『西洋紀聞』・・・、年をとればとるほど、高校生のときに出会ったそれらのほんのことばが、筆者のこころのなかに深くきざみこまれているのを自覚させられます。もちろん、筆者にいちばん大きな影響をあたえ、それらの本をよりよく理解させたのは『聖書』です。
2022/05/23
石垣りんは<プロレタリア詩人>ではなく<生活詩人>・・・
登録:
コメントの投稿 (Atom)
午後1:30‐4:30 午前中の作業の続きを・・・
午後1:30-4:30 午前中の作業の続きをしました. 妻は,午前中と同じく,常夏川沿いの田畑転換した1畝の細長い 畑の草取り・・・. 私も, 午前中の作業の続き・・・. 1畝の備中レンコンのハス田の草取りをしました. 今生えている草はほとんどがセリですが...
-
猪苗代から戻ると、筆者と妻、すぐ着替えて農作業をはじめました。 妻は、段々畑の梅の木のある畑に作付けしたキュウリとインゲンの支柱のネット張り・・・。筆者は、棚田のひめのもちとはえぬきの田の草取り・・・。午後1:30~4:00、市販の農具を改造してつくった <水田熊手>型草取り器を...
-
1948年生まれ。出身地は、岡山県児島郡琴浦町、当時は、塩田と学生服の町でした。琴浦西小学校・琴浦中学校・岡山県立児島高校普通科出身。神学校は、鶴川学院農村伝道神学校。高校を卒業した後の職業は、大阪府職員、岡山県倉敷式の某医学研究所付属病院で臨床病理検査、さらにその後、専門商社に...
0 件のコメント:
コメントを投稿