2022/05/23

団塊世代の落ちこぼれ・・・

筆者は、団塊世代の落ちこぼれ・・・。

高校3年の3学期がはじまってすぐ、地方公務員をしていた父が脳梗塞で倒れ、再起不能に・・・。筆者は、大学進学を断念し、母と妹と筆者の3人で、病気で倒れた父の医療費稼ぎ・・・。3人の収入の50%が父の医療費に消えてしまいました。エンゲル係数ならぬ医療費係数が50%・・・。高額医療補助制度ができたのは、父がなくなった次の年から・・・。高度経済成長を謳歌していた団塊世代の生き方とは無縁に、家計を支え続け、弟を高校に進学させ、弟は大学へ・・・。妹を嫁に出し、急性膵臓炎で1年間点滴だけで生き抜いた母を支え、奇跡的に回復した母が長年つとめていた会社を退職し、その退職金で、母が年金を受給できるようにして、ふと気が付くと10年が経過していました。経済的困窮の中に第三者をまきこみたくないとの思いで、筆者は、結婚を断念していました。母は、<あなたは、このまま岡山にいると、一生結婚できないかもしれない。岡山を離れて、あなたが勉強したかったことをしたほうがいい。そうしたら、結婚相手がみつかるかもしれないから。>といって、筆者を、日本基督教団の牧師になるために神学校に行くことを認めてくれました。団塊世代が、高度経済成長の豊かさの中を生きていたとき、筆者は、そのひずみのなかで辛吟・苦闘していました。そういう意味で、筆者は、団塊世代の落ちこぼれ・・・。鶴川学院・農村伝道神学校に入った年、同じ年に、鶴川学院シオン幼稚園の教師として入ってきた妻と出会い、結婚することになりました。そのとき、一番喜んでくれたのは、母・・・。<牧師さんて、経済的には大変なのでしょう? それなのに、あなたの奥さんになってくれるのだから、大切にしなさいね。悲しませるようなことをしたら、わたしがゆるしませんから。>と、母は、筆者に語り掛けていました。団塊世代の落ちこぼれの筆者に、主なる神さまが与えてくださった恵みであると思いました。

団塊世代の落ちこぼれの筆者の年金は、団塊世代の年金の受給額の半額・・・。しかし、妻は、筆者の年金のすくなさに不満をもらしたことは一度もありません。年金暮らし&百姓暮らしを選択した筆者と妻は、毎日、ふたりで農作業をして、百姓暮らし・田舎暮らしを楽しんでいます。落ちこぼれには落ちこぼれの生き方がある・・・。それも、神さまから与えられためぐみのひとつ・・・。

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