2022/05/21

核戦争の恐怖・・・

『石垣りん詩集』より・・・

<友よ
向き合っ互の顔を
もう一度見直そう
戦火の跡もとどめぬ
すこやかな今日の顔
すがすがしい朝の顔を

その顔の中に明日の表情をさがすとき
わたしはりつぜんとするのだ

地球が原爆を数百個所持して
生と死のきわどい淵を歩くとき
なぜそんなにも安らかに
あなたは美しいのか

しずかに耳を澄ませ
何かが近づいてきはしないか
見きわめなければならないものは目の前に
えり分けなければならないものは
手の中にある
午前8時15分は
毎朝やってくる

1945年8月6日の朝
一瞬にして死んだ25万人のすべて
いま在る
あなたの如く 私の如く
やすらかに 美しく 油断していた>(1952・8)。

それから70年の歳月が過ぎ、70年前に数百個であった核兵器は、1万3000発・・・。核大国ロシアは、小国ウクライナの領土を侵略するために、核攻撃をチラつかせながら残虐非道な戦争をしかけている。<午前8時15分は 毎朝やってくる>、それなのにマスコミは、野党は、左翼の思想家や政治家は、日本国民を<油断>することへと導いている。日本を敵国としてとりまくくロシアが6,375発、中国が320発、北朝鮮が40発、核兵器をチラつかせながら日本侵略を公言しているというのに・・・。

核兵器に無防備な国、日本・・・。

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