昨夜、背表紙がボロボロになった、金子武雄著『日本のことわざ』と『続・日本のことわざ』の文庫本の背表紙を、本の補修用テープで補修しました。そのとき目にとまった、<角を矯めて牛を殺す>ということわざ・・・。
<人は目の前の小事にとらわれると、とかく、背後にある大事に気がつかなくなりがちなものである。だから、目の前の小さな欠陥を取り除くことだけに気がとられて、手段を誤ったために、全体をだめにしてしまって、本も子もなくしてしまうことがある。そういう行為の愚かなことを、この諺は一つの例を取って指摘しているのである。西洋にも、
The remedy is worse than the disease.
というのがある。「治療のほうが病気より悪い」という義であろう。病気を治そうとして治療を施したところが、その病気は治ったが、その治療のために命を落としてしまった、というようなのがこれに当たるのであろうから、これもやはり、「角を矯めて牛を殺す」と同じ趣意である>。
ロシア大統領・プーチン、自由主義・民主主義国家として生きることを決断したウクライナ民族、ウクライナ国家を、プーチンの意に反するとして、ロシアの属国に甘んじるよう要求して、ウクライナに侵略戦争をしかけて、ウクライナの<角を矯め>ようとした。ところが、ロシア軍のしていることは、<角を矯める>どころか、ウクライナ民族の殲滅をもくろんで残虐非道な、ナチス・ヒトラー顔負けの、民族浄化戦争をしている。ロシア大統領プーチンは、<角を矯める>というのは名目上で、実際は<牛を殺す>ための戦争をしている。当然、ウクライナ民族、ウクライナ国民は、自由主義と民主主義というウクライナの2つの角をロシアの専制君主であり暴君であり侵略者であるロシア大統領・プーチンの意に服して放棄することはない。ふたつの角を守って、ウクライナは、独立国家として生存のための防衛戦争を戦っている。フィンランドもスゥエーデンも、<角を矯めて牛を殺す>残虐非道なロシア大統領・プーチンに気を使うことをやめて、本来あるべき姿に戻ろうとしている。ロシア大統領・プーチンは、世界の歴史にその名を残すことになるでしょう。第二次世界大戦中のナチス・ヒトラーに勝るとも劣らない最悪・最低の統治者であると・・・。
2022/05/11
角を矯めて牛を殺す、ロシア大統領・プーチの愚かさ・・・
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