老化に見合う年金暮らし&百姓暮らしへ・・・
大きく舵をきらなければならない季節に突入しているようです. 老化が進み, 体力・知力の低下が現実のものになっていっているのに, 現在の外的環境は厳しくなる一方です. 人生の晩年に関する損益対照表を作ると, 今年はおそらく0円・・・. これまでの生活と暮らしを続ける限り, これからは損失が累計されて行き, やがて ”老後破綻” を迎えることになる可能性があります.
危機感を持って, 現在の体力・知力・経済力に自分で対応していかなければならないでしょう.
Albert Memmi は, その著作 ”差別の構造 性・人種・身分・階級” の中で, ”第二の性” の著者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの, 性差別と一生をかけて闘ってきた彼女の最後の言葉をとりあげています. ”私はどれほど搾取されてきたかぼうぜんたる気持ち・・・” その言葉は, 一生をかけて性差別と闘ってきたにもかかわらず, その差別はなくなっておらず、その事実を前にした ”幻滅で色どられた失敗の告白” と受け止められ, ”これが実存主義的自由の旗の下に送られた戦いの一生の結構な結末” ともみなされる・・・.
しかし, Albert Memmi は, ”自分の選んだ人生から生まれたかにみえる個人的な不幸を, 作者は, 全然悲しんてはいない. そうではなく, あらゆる人間存在に内在する普遍的な不幸を悲しんでいるのだ” と言います. そして, ”この様な思索の立場からみて、一体どんな人生を成功といい, どんな人生を失敗というのであろうか? 自分の人生についてさえ誰が確信を持って断定を下しえようか? ”
”この ’ 回想録’ で人目につく点は, 常に勝利に満ちた前進であり, どんな場合にも変わらざる確信の表明である。われわれの作者は次のように宣言する. これが私の生きた人生です。私がずっと早くから選びとっていた一つの思想との関連の下で生きた人生です. 私に悔いはありません. 何故なら私は自分の計画を実現したからです. 私自身に忠実でありながら, 私はこの世の与えてくれたもの全てを受け取りえたのです. ” というシモーヌ・ド・ボーヴォワールに対して, Albert Memmi は, ”こんな風に一つの人生を大胆にも結論づけうるとは, それだけですでに立派なことだと私には思える” と評しています.
シモーヌ・ド・ボーヴォワールや Albert Memmi にとっての 被差別からの解放・・・、”反差別主義”に徹した生き方・・・, 75歳の日本基督教団の隠退牧師である私が学ばなければならないことはまだまだ多い・・・.
2023/10/16
老化に見合う年金暮らし&百姓暮らしへ・・・
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