2022/02/26

岩波講座哲学12『性/愛の哲学』

山口に棲息していたとき、宮脇書店で、岩波講座哲学全15巻を配刊してもらっていましたが、その中に、岩波講座哲学12『性/愛の哲学』があります。まだ読んでいません。ここ数日読んだ、東京都立吉原病院の院長をされていた雪吹周の『売春婦の性生活』・『日本人の性生活』は、戦前・戦後の70年前の世情を反映したものです。<昭和は遠くなりにけり>・・・、なので、比較的現在に近い世情を反映したものを蔵書の中から探しますと、岩波講座哲学12『性/愛の哲学』(2009年刊)になりました。

その目次を一瞥しますと、

第1部 思想史の在庫点検
第2部 性/愛の問題圏
 第1章 性・生殖・次世代育成力
 第2章 家族・親密圏・根拠地
 第3章 性の商品化
  第1項 性の商品化の現状
  第2項 性の商品化をめぐる議論
  第3項 性売買に反対する論理
 第4章 老いと介護の倫理
探究 性/愛はいかにして可能か
概念と方法
テクストからの展望

蔵書の中に、重森幸雄著『改訂・風俗犯罪捜査要綱』(近代警察社刊)がありますが、こちらは、昭和39年刊行・・・。雪吹周の『売春婦の性生活』・『日本人の性生活』に対応していると思われますが、岩波講座哲学12『性/愛の哲学』に対応する<風俗犯罪捜査>に関する蔵書はもちあわせていません。『英訳聖書』(NSRV)に記載されている関連事項は、日本の社会の現状をはるかに超越した論理・倫理でつらぬかれていますので、聖書信仰に立脚する限り、聖書のことばに違背することはありません。基督教会は、世の中にあって、世に帰属せず、世の中から分離されて、世のために生きる存在・・・。基督教徒も同じ・・・。

しかし、読書は、ヤスパース著『哲学』(全3巻)の精読に戻ることにしましょう。筆者が今一番関心をもっているのは、ヤスパースの『哲学』(全3巻)を精読して、ヤスパースの哲学をより深く学ぶこと・・・。

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