昨夜、読んだ『アーレント=ヤスパース往復書簡』の記事は、筆者にとっては衝撃的でした。
筆者は、日本基督教団の牧師になるために、あえて、農村伝道神学校に入りました。<あえて>というのは、所属教会の牧師の指導で、牧師になるためにどの神学校にはいるべきか検討していたとき、<あえて>農村伝道神学校に入りたいの、いろいろな人に話をしていました。それを聞いた、日本基督教団東中国教区の十文字平和教会の鷲見牧師夫妻が、農村伝道神学校の上部団体である鶴川学院理事長の島村亀鶴先生にその話を告げ、筆者が<あえて>農村伝道神学校を選んだ理由を納得、賛同してくださった島村亀鶴先生が、農村伝道神学校を受験する筆者に、推薦状を送ってくださったのです。
農村伝道神学校に入学した次の日、農村伝道神学校校長の高倉徹牧師から呼び出されて、<私たち農村伝道神学校の校長と教授会(高倉校長の息のかかった人ばかり)は、きものような無学歴・無資格、どこの馬の骨かわからないようなものを神学生として受け入れたくはなかった。しかし、鶴川学院農村伝道神学校の校長が、鶴川学院理事長の島村亀鶴牧師の推薦状を無視したとあっては、あとあとやりにくいので、仕方なく、入学を許可した。そのことを忘れないように。>と言い渡されました。筆者、そのあと、驚くべき出来事に遭遇・・・。筆者に、<転会>を認めてくださった無牧の阿佐ヶ谷東教会に、その高倉牧師が主任担任教師として赴任してきたことでした。赴任してすぐ、筆者、高倉牧師夫妻に牧師館に呼び出され、<私たちはあなたを神学生扱いはしません。高倉は基督教会の名門の出です。その弟子は、高学歴・高資格者ばかりです。無学歴・無資格のあなたを高倉の弟子にするのは、高倉徳太郎、高倉徹の高倉家の恥になります。>と、筆者との間に、一線を画されました。
日本の<Academic Insider>の方々は、大半が、高倉徹牧師夫妻と同じで、高学歴・高資格を志向し、無学歴・無資格を軽蔑、批判、排除、疎外する学歴差別主義者なのでしょう。
しかし、昨夜、読んだ『アーレント=ヤスパース往復書簡』の中に、驚くべきことが記されていました。日に日に衰弱していくヤスパースのお見舞いにやってきた人々のなかに、<無学歴(Academic Outsider)として、<人種差別主義>とその信奉者を徹底的に批判している人の名前がありました。ヤスパースだけでなく、ヤスパースの妻のゲルトルートも、その<無学歴(Academic Outsider)の慰問をこころから受け入れ喜んでいたのです。
2022/11/18
ヤスパース夫妻の無学歴(Academic Outsider)者に対する姿勢・・・
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