<晩節にこだわって、晩節にこだわらず>・・・
この言葉は、鷲田小彌太著『晩節を汚さない生き方』の小見出しの言葉です。鷲田小彌太さんは、<晩節にこだわる>は<受動の習性>であり、<晩節にこだわらず>は<能動の習性>であるといいます。<晩節を賢く生きる>ためには、この<二つの習性に馴染む>ことが大切であるといいます。
この<晩節>という言葉を変数Xに置き換えますと、<Xにこだわって、Xにこだわらず>という一般式になります。
やまとことばとしての<こだはる>には、次の意味があります。<1.障る。つかえる。ひっかかる。2.じゃまする。故障をいいたてる。> 直面した問題の前に解決方法を見付けることができず、ただわめきちらしているさまが、<こだはる>という意味なのでしょうか・・・。<こだはる>ことに<こだはる>と、自分の身を危うくすることにつながります・・・。<こだはる>ことで<こだはる>ことから離脱・克服・超越することができれば、<こだはる>ことに少しは意味があるかもしれません。
<Xにこだわって、Xにこだわらず>という一般式を変形して、<Xにこだわって、Yにこだわらず>という二次式をつくることもできそうです。たとえば、X=老年学、Y=老年を代入しますと、<老年学にこだわって、老年にこだわらず>。いろいろ応用することができそうです。
<学歴にこだわって、学歴にこだわらず>
<無学歴にこだわって、学歴にこだわらず>
<学歴にこだわって、無学歴にこだわらず>
<無学歴にこだわって、無学歴にこだわらず>
さらに、<上記4つの命題に関して、具体例をあげよ。>という問題を設定して、自ら解答してみたら・・・? うん? わからない? 筆者が何を言っているか? いいよ、わからないならわからないままで。<わからないにこだわって、わからないにこだわらず>という生き方も大切ですから・・・。
2022/11/24
<晩節にこだわって、晩節にこだわらず>・・・
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