今日、日本基督教団阿佐ヶ谷東教会の長老の方からお便りをいただきました。
94歳にして、独り暮らし・・・。高齢化にともなう様々な試練を克服して、先に天に召されたご主人と一緒に建てた家にお住まいです。定期的にお二人の娘さんが尋ねて来られるそうです。いただいた、お便りは、便箋3枚にびっしり、達筆で綴られていました。
日本基督教団の牧師になるために農村伝道神学校に入った筆者、Sweden Covenant Mission の教会から日本基督教団の教会に<転会>しなければなりませんでしたが、<転会>を申し出ても何度教会から断られたでしょうか・・・。ある教会では、<あなたは、社会派みたいですから、この教会に受け入れることはできません>と断られ、ある教会では、<あなたは、福音派みたいですから、この教会に受け入れることはできません>と断られ、先輩の神学生に、<誰でも受け入れてくれる教会はありませんか?>と尋ねたところ、<阿佐ヶ谷東教会ならだれでも受け入れてくれる可能性がある。でも、阿佐ヶ谷東教会で神学生として関われば、潰されることになる・・・>とのことでした。それで、筆者、とりあえず、阿佐ヶ谷東教会の主日礼拝に出席することにしました。そのとき、阿佐ヶ谷東教会は無牧でした。説教されていいたのは、日本基督教団幹事の柏井創先生、そのときの司会が、今日お手紙を頂いた長老の方でした。柏井創牧師は、説教の中で、<阿佐ヶ谷東教会に身を置けば、教団問題のすべてがわかる。阿佐ヶ谷東教会の問題は、日本基督教団の問題の縮図である>と話しておられました。説教の内容が素晴らしいだけでなく、司会の長老の方の霊的な信仰深い祈りに、筆者、<この教会のどこが問題なんだろう>と不思議に思い、次の週も主日礼拝に出席しました。そのとき、受付にいたもう一人の教会役員の方が、<あなたは、2度続けてこの教会の主日礼拝に出席した。この教会に転会して、この教会で神学生として過ごしなさい>とすすめてくださり、筆者、即、阿佐ヶ谷東教会に<転会>することを決断しました。
そして、日本基督教団阿佐ヶ谷東教会で、筆者、神学生としてかかわることになり、阿佐ヶ谷東教会の信徒の方々との交わりを通して、<牧師>として育てられることになりました。筆者を<牧師>として育て、指導・教育してくださったのは、阿佐ヶ谷東教会の長老や信徒の方々でした。筆者、日本基督教団阿佐ヶ谷東教会という<目に見える教会>のなかに、<目に見えない教会>の姿を見ることができた神学校生活4年間でした。
神学校を卒業して、日本基督教団神奈川教区の開拓伝道に従事していたときも、西中国教区の前任者が自害した教会に赴任したときも、そして、隠退牧師になって、2011年3月11の原発事故によって放射能汚染された、妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農して、有機・無農薬栽培でコメと野菜を自給用に栽培しはじめたあとも、ずっと、筆者と妻、そして娘のために祈ってくださいました。筆者の人生の中で、一番長いまじわりを続けることがゆるされたのは、筆者の妻と、今日、お便りをいただいた阿佐ヶ谷東教会の長老の方でした。
2022/11/24
阿佐ヶ谷東教会の長老の方からお便り・・・
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