吉川徹著『学歴分断社会』・・・
現在の日本の社会に浸潤している格差現象・・・。著者の吉川徹氏は、幽霊の正体見たり枯れ尾花・・・という言葉ではありませんが、格差社会の格差現象の<正体>は<学歴分断線>であるといいます。
<学歴分断線>とは、<高学歴>層とそうでない<無学歴>層を二分するための指標のことです。<高学歴>層の学者・研究者・教育者によって、<高学歴>層に属さない<無学歴>層の調査・研究が行われ、<高学歴>層の学者・研究者・教育者によって、<無学歴>層の負のイメージつくりがなされ、格差是正を説いているように見えながら、格差を容認するような見解が巷を覆っています。
<無学歴>層から<無学歴>層についての調査・研究があるのかといいますと、ほとんど存在していないという現実があります。まして、<無学歴>層から<高学歴>層への調査・研究、批判・検証が行われている雰囲気はありません。
つまり、<高学歴>層は、<無学歴>層に対して、一方的・強権的な批判を繰り返していっているという現実があります。それは、<高学歴>層の既得権益を守るためであり、<無学歴>(低学歴を含む)層を、恒久的に社会の底辺に押し込んで発言を封じ込んでいくためです。
筆者が、<無学歴・無資格>(Academic Outsider)を主張するのとは、かなり意味合いが違います。<高学歴>層の立場からみると、同質的存在なのでしょうが・・・。
2022/11/20
無学歴・無資格の社会的意味・・・?
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