機械音痴の筆者、農機具を始動するときは、いつも精神的に緊張させられます。<果たして、動くのだろうか・・・?>という心配がいつも頭の中を過るためです。
今日も棚田の田にとめてあった、KUBOTAの超小型乗用トラクターB6001、通称ブルトラは、湖南の赤津村のプロの農家に言わせると<化石的存在>、<ここらのもんは、誰も使ってねえ!>というのが一般的見解・・・。
2013年に、日本基督教団の隠退牧師になり、妻の故郷・湖南に帰郷・帰農したとき、よく聞かされていたのが、湖南の赤津村は、純然たる農村的地域社会で、ほとんどすべてが専業農家かプロの農家(兼業農家)で、定年後素人百姓でコメと野菜をつくっているのは、某中学校教師と筆者のふたりだけとか・・・。筆者と妻、一度、その中学校教師を訪ねてみたいと思っていたのですが、どこのだれなのか、情報を提供してくれる農家はいません。そのうち、うわさが耳に入るようになりました。その中学校教師の方、定年後、実家のあとをついで農業をはじめたそうですが、あるとき、自分の、運転操作をしていたトラックから振り落とされ、そのトラックに轢かれて死んだのだとか・・・。自分が運転しているトラックにどうやったら、轢かれて死ぬことになるのか、不思議に思っていましたが、やがて、亡くなった状況も断片的に噂話として耳に入ってくるようになりました。
文系の内容なら、少々間違ったことを教えても、生徒に直接被害や悪影響を与えることは少ないのでしょうが、理系の内容を教えている場合、少しでも間違ったことを教えると、生徒に直接的な被害をもたらしたり、場合によってはそのいのちを奪ってしまうことにもなりかねません。生徒だけでなく、教師自身も・・・。しかし、生徒の人生により深刻な影響を与えるのは、理系ではなく文系の科目でしょう。嘘にうそを積み重ねられて、気がつけば、とんでもない人間に仕立て上げられている・・・。
自分の運転しているトラクターに轢かれてなくなった中学校教師、筆者、結局一度もお会いしてその話をお伺いすることができませんでした。
2022/11/25
ふと思い出したある中学校教師のこと・・・
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