2022/11/26

我田引水の悪徳・・・

我田引水(わが田に水を引く)ということわざがあります。

日本は古来から稲作中心の農業を営んできましたが、稲作に、水は必用・・・。妻の実家の棚田の田で有機・無農薬栽培でコシヒカリ・はえぬき・ひめのもちを栽培するときは、<常時湛水栽培法>と採用しています。つまり、田植え直後から刈入の1週間までずっと水をいれっぱなしで栽培しているということです。

我田引水は、文字通り考えますと、農家にとっては自然な営み・・・。農業用水路から水を取水している分には何の問題もありません。我田引水が問題になるのは、農家が自分の田に水をかけっぱなしにして、下流の田の水をとめたり、あるいは、段々畑の上の田の畔を切って、その水を自分の田に引き入れたりする農家の悪徳としての我田引水・・・。我田引水は、<自利他損>の所業・・・。

今朝、筆者のブログ『部落学序説』とその関連ブログ群をテキストファイルに落としたものを、エディターのMIFESで<学歴差別者>をキーワードに検索してみました。<学歴差別者>などという言葉は、筆者にとってかなり違和感のある言葉なので、それを使ったという記憶がありません。それで、検索してみたのですが、ありました。なんと、2回も・・・。ひとつは、日本解放社会学会について<学歴差別者の巣窟>と批判していました。もうひとつは、名指しで、特定の人を<学歴差別者>として批判していました。その全文を転載します。

< ●ある預言者アモスの研究者・・・
DATE: 06/20/2010

筆者が、日本基督教団の牧師になるために学んだ神学校は、日本基督教団の農村伝道神学校です。

神学校に入る前に、筆者、いろいろ農村伝道神学校のカリキュラムと講師について調べました。そして、その講師たちが執筆している神学書を集めていたのですが、その中に、木田献一著『イスラエル予言者の職務と文学-アモスにおける予言文学の成立』(日本基督教団出版局)があります。その当時、木田献一氏は、農村伝道神学校の旧約学の教授をされていた方ですが、旧約聖書に強い関心をもっていた筆者は、木田献一氏の講義を受けることを楽しみにしていました。

しかし、思いがけないことで、そのことが頓挫するはめに・・・。

木田献一氏、<馬鹿(無学歴者)には教えたくない・・・>と話していると、木田献一氏の青山学院大学神学部の卒業生や関係者から知らされたためです。その年、その講座を受けることになっていたのは、筆者一人でしたから、その<馬鹿(無学歴者)>は、紛れもなく筆者自身のことを指して語られたものです。そのとき、筆者、農村伝道神学校の事務所へ行って、ことの次第を話して、<受講願い>を取り下げました。<馬鹿(無学歴者)>を教えることができない教授の授業など受けてもつまらない・・・、と思った筆者、その著書である『イスラエル予言者の職務と文学-アモスにおける予言文学の成立』も読むのをやめてしまいました。封印されたまま今日に至っていますが、今日、説教の箇所がアモス書であったことから、そのことを思い出し、礼拝後に、書棚の奥深くから『イスラエル予言者の職務と文学-アモスにおける予言文学の成立』を取り出しました。日本の知識階級・中産階級に帰属する旧約聖書学者が、一農民であるアモスの言葉をどのように理解してきたのか、その研究方法と研究姿勢を批判検証してみるのも悪くはない・・・、と思ったからです。

木田献一氏は、筆者と同じ岡山県倉敷市生まれ。木田献一氏は、青山学院大学文学部基督教学科で勉学されて旧約聖書学者になられた方・・・。岡山出身の学者になぜ学歴差別者が多いのか・・・、筆者にとっては、今だに謎・・・。>

筆者のブログ『部落学序説』を公開執筆しはじめたときから、誹謗中傷・罵詈雑言の非難にさらされてきましたが、筆者は<馬耳東風>を決め込んでいました。読者の中には、上のふたつの筆者の<学歴差別者>発言を、自分に向けられた発言だと受け止められている方がいるようです。筆者は、博士号を取得して大学教授をされている方々に対する批判ですが、<我田引水>的な引用はいかがなものでしょう。人生は短い・・・。その人生をもっと有意義なことのために使ってはどうでしょう? 

筆者のブログの中には、岡山と関係のある、あるいは岡山出身の、児島高徳、池田光政、熊沢蕃山、江原万里、三宅泰雄、神谷美恵子などに対する肯定的発言も多々ありますが、そこからの<我田引水>はないのでしょうか?

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