2022/11/26

被害妄想 delusion of persecution とは・・・

『誠心・心理学辞典』によると、

被害妄想 [delusion  of persecution ・・・]
他人から迫害を受けていると信じ込んでいること。他人が悪意をもって自分を傷つけようとしていると考える。こうした妄想をもつ人は、抑うつ的に執念深く独断的で、うらみごとをいう。これは、自分の攻撃的敵意を他人に投影したものである。→妄想性反応、関係妄想、誇大妄想>

平凡社『新版心理学事典』には独立した見出しはなく<妄想>の項目で一括してとりあげられています。

<被害妄想 delusion  of persecution 、自分が他者から害を加えられているという内容の妄想を被害妄想という。内容により・・・>、関係妄想、追跡妄想、迫害妄想、注察妄想、嫉妬妄想・・・などがある

弘文堂『精神医学事典』には、さらにくわしい説明があり、<被害妄想はさまざまな精神病に出現するが、とりわけ、(妄想型)分裂病に特徴的な(pathognomish)症状である>とありました。

『標準精神医学 第2版』によると、<妄想(思考内容の異常)>は、<思考内容が誤っていても訂正可能であれば、病気ではない。これには、情報不足による過誤、迷信などがある。一方誤った考えや意味づけに異常な確信をもち訂正できないものを、妄想 delusion という>とありました。

『南山堂医学大辞典』には、被害妄想は、<社会生活上誰もが感じる不安に自我が対抗できなくなり、不安が外界に投影されて生じた妄想である>とありました。

独立国ウクライナに侵略戦争をしかけて、ウクライナの領土を占領、ウクライナの領土と国民に深刻な被害を与えているプーチン率いる、共産主義国家ロシア・・・、ロシアがウクライナ侵略戦争によって多大な被害と損失を出しているのはウクライナのせいだと、責任を転嫁していますが、こういうのを文字通り、<被害妄想>というのでしょうね。原因はロシアの妄想にあるのに、立場を逆転させて、被害者ぶるありようは・・・。ロシア的精神医学では、<被害妄想>をもつ精神病者は、社会から隔離され、鉄格子の入った監獄とおなじような病室にとじこめられるのが普通ですが、ロシア大統領プーチンも、ロシアの精神病棟に強制入院させ治療を受けさせる必要があるのかもしれませんね。病人でなければ、国際裁判にかけて死刑判決・死刑執行に処するのが妥当です。

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