2022/11/18

ヤスパースの最後の手紙の一節・・・

『アーレント=ヤスパース往復書簡』の、ヤスパースがアーレントにおくった最後の手紙の一節・・・。

<希望だけでは人は生きていけない・・・>。

このヤスパースの言葉、どう理解したらいいのでしょう・・・? いろいろな思いが筆者の脳裏を通り過ぎて行きます。筆者、ヤスパースのこの言葉の意味を、早急に解釈・理解することをやめました。これまで通読した『哲学』(全3巻)や『哲学的信仰』などを読みなおすと同時に、今読み始めている『真理について』(全5冊)を通読していくなかで、繰り返し、その意味を自問自答することにしましょう。

ヤスパースは、<多発性関節炎の痛み>に日々苦しめられ、執筆もままならない状況に置かれ、<健康と安全(平和)>の大切さに思いをはせていたのかもしれません。

ヤスパースが現在を生きていたとしたら、ヤスパースは、独立国家ウクライナを全面否定し、ロシアの属国化するために侵略戦争を開始し、言語道断の暴虐極まりない破壊と略奪、強姦と人権侵害を繰り返すロシアに対して、激しく抗議したことでしょう。西欧諸国とアメリカ、日本は、ウクライナに解放への<希望>を提供するだけでなく、具体的にウクライナの人々の<健康と安全(平和)>をつくり出さなければならない。哲学者ヤスパースは、人間の<自由>を追求した哲学者です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

真言宗観聖寺跡にすむ長野の吉田さんに本を送る・・・

     今朝, 隣村の郵便局から, 信州栗田村の真言宗観聖寺の宗教遺産を継承しておられる長野の吉田さんに, 私がこれまで集めた関連史資料を送りました.     郵便局のゆうパック中型サイズの段ボール5箱分・・・. 長野の吉田さんは80歳, 私は77歳,先祖の歴史を調べるのに, ...