今日、妻とふたりで須賀川まで食料品・日用品の買い出しにでかけました。
天栄村と須賀川のコメの収穫状況を観察するためでもありますが、いたるところで、コシヒカリが倒伏して、ベタ倒れになっていました。 妻は、<あなた、今年はいつもより倒伏している田が多いのでは・・・? >と心配していましたが、次から次へと目に飛び込んでくるベタ倒れの田・・・。
今日の夕方、プロの農家の方が訪ねて来られ、玄関先で少しく話をしました。 なんでも、地球温暖化で、湖南でもコシヒカリが栽培できるようになったと確信したプロの農家が、今年、コシヒカリ栽培に着手されたそうです。 その田を見回ると、どの田のコシヒカリもベタ倒れになっているとか・・・。 それに比べて、妻の実家の棚田の田のコシヒカリは倒伏していない・・・。 高温障害にもさらされていないようだが、それはどうしてか、尋ねられましたが、<中干しをしたコシヒカリの田はイネが倒伏し、中干しをしなかった田はイネが倒伏していない。 イネの倒伏の原因は、中干しにある・・・>と答えました。 しかし、その答えは、プロの農家にとっては、彼らがのぞむ答えにはなりません。 なぜなら、プロの農家にとっては、中干しをしないコメつくりなど、考えられませんから・・・。
問に対する正しい答えが、プロの農家にとって役立つ答えるになるとは限りません。 化学肥料と農薬・除草剤、大型農業機械を多用する<従来型の稲作法>と、有機・無農薬栽培で小型農機と農具を使って栽培する<伝統的な稲作法>は、栽培メカニズムがまったく異なりますので、相互にいいとこ取りをすることはできません。
プロの農家の方の話しでは、①高温障害による白化米の増加、②カメムシ被害の増加、③後発ヒエの繁殖で、今年の米の収穫は、大変だそうです。 その農家、<これからは地球温暖化で、今年と同じような状況になるだろうから、稲作法を考え直さなければならない>とか・・・。
地球の温暖化による稲作の影響は、下野裕之著『地球温暖化でも冷害はなくならない そのメカニズムと対策』にも紹介されているように、地球温暖化によって、高温障害と冷温障害、干害と冷害がアトランダムに不規則に農家の稲作を襲ってくる・・・。 2013年4月、日本基督教団の隠退牧師になり、妻の故郷・湖南に帰郷・帰農してはじめた米作りは、冷害対策・干害対策に強い環境をつくること・・・。 地球温暖化による稲作対策は一朝一夕にはできない・・・。
2023/09/21
須賀川のコシヒカリはベタ倒れ・・・
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