2024/05/14

今朝6:00に起床して聖書の通読・・・

    今朝 6:00 に起床して, ギリシャ語聖書を読んでいました.

    神学校を出たあとの最初の任地, 日本基督教団神奈川教区の開拓伝道所での日々を思い出していました. 

    農村伝道神学校出身の, 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私は, 神奈川教区の開拓伝道所の教会員の方々にとって, "招かれざる客" であったようで、赴任と同時に, "辞任して, 後任に, 元日本基督教団総幹事・
農村伝道神学校校長であり, 日本基督教団阿佐ヶ谷東教会の牧師をしている方を迎えるべきだ" と, 排除・疎外の行動を取りはじめました. 神奈川教区が開拓伝道をはじめた地域は, 新興住宅地で, 公団からの買い取り価格は100坪5,000万円, その土地に建てられた家屋は5,000万円で1億円の資産を持っていないと住むことができない高級住宅街・・・. 

    その地域の中心は, 一戸建ての高級住宅街, それを取り囲むように作られたのが買い取り制マンション, その外回りに作られたのが神奈川県営住宅, さらにその外側に作られたのが横浜市営住宅・・・. つまり, 信仰住宅地は, どこに住んでいるかによって, その収入が判別できる場所でした. 私は赴任と同時に, そのすべてのひとを対象にして家庭集会を開き, 誰でもが来れる教会にしようと宣教活動をはじめましたが, 神奈川教区の開拓伝道所の高学歴・高資格の慶応大学教授や東京大学出身の研究者たちによって批判が展開されることになりました. "この教会は, 高学歴・高資格のクリスチャンたちのためのサロンにしたい" というのが彼らの願いでした. 

    あるとき, 私の説教が大問題に発展することになりました、それは, "この教会には, 貧しいものはひとりもいない. それなのに, 吉田牧師は, '貧しきものは幸いなり' といないひとのために説教をした. 現代の牧師は, '富めるものは幸いなり' と語るべきだ!" という批判でした. 私は, 今朝読んだギリシャ語聖書のことばの解き明かしをしただけなのですが, 私の説教問題は, 神奈川教区の開拓伝道所のお目付け役である周辺8教会の牧師たちにも持ち込まれ, 農村伝道神学校で講師をされている牧師に呼び出され, "'貧しきものは幸いなり' と説教しないで, '富めるものは幸いなり' と説教しなければならない" と指導を受けました. そのとき, その牧師に, "先生は, そのように説教されているのですか?" と尋ねますと, "現代社会においては貧しいことはいいことではない. 富めることこそいいことなのだ。だから, 私は, 富めるものは幸いなりと説教している・・・" とのことでした. 

    今朝, ギリシャ語聖書で, そのときと同じ個所の聖書のことばを読みながら, 高学歴・高資格の, 知識階級・中産階級の, 彼らの "キリスト教信仰" と 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私の "聖書信仰" の間に大きなギャップが存在していることをあらためて感じさせられました. 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私にはほこるべきものは何もありませんが, それでもあるとしたら、中学1年生のときに父から譲渡された新約聖書をよみはじめてから76歳の今日に至るまで, ずっと, 一貫して, "聖書信仰" を生きてきたことです. 

    ギリシャ語聖書を通読したあと, 
"The Oxford Guide to People &  Places of The Bible" をひもといてみました. その序文には, "The Oxford Guide to People &  Places of The Bible" は, "The Oxford Companion to the Bible" の簡略版であるとの説明がありました. それで,  "The Oxford Guide to People &  Places of The Bible" は, 私の寝室のギリシャ語聖書の傍らに, "The Oxford Companion to the Bible" は居間の英語辞典と一緒に置くことにしました.  "The Oxford Guide to People &  Places of The Bible" も "The Oxford Companion to the Bible" も, ”英訳聖書” (RSV) の英語より読みやすい英語です. 

    神奈川教区の開拓伝道所はやがて, 高学歴・高資格のキリスト教会の名門の牧師によって, 大きな教会に成長・発展していきますが, その記念誌を発行するとき, 神奈川教区の開拓伝道所の高学歴・高資格の慶応大学教授や東京大学出身の研究者たちから, "教会史から, 初代牧師である吉田牧師の名前を抹消するように" と要求されたそうです. "どうしたものか・・・?" と悩まれた牧師から電話があったので, 私は, "彼らの願いを聞き上げてください. 私の名前は削除してかまいません" と答えました. その記念誌がどのようなものになったのか, 私は寡聞にして何も知りません. "聖書信仰" を生き抜いてきた無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私にはかかわりのないことがらです. 

    主イエスさまの導きのもと, 神奈川教区の開拓伝道の初代牧師になった私が, その開拓伝道所の牧師にふさわしくないとして排除・疎外された最後の理由は, 私が右手関節炎をわずらい手術を受け筆記できなくなって "身体障碍者" になったこと, 40日出産予定日より早く生まれた私の娘は, 彼らの専門家としての診断では "自閉児" でしかないということ・・・. 彼らは口をそろえて, "高学歴・高資格のクリスチャンの集まったこの教会に, 自らも障害者になり, 障害児を持つ牧師は, 牧師として相応しくない" というのが彼らが高言する理由でした. 

     今朝読んだ, "The Oxford Guide to People &  Places of The Bible" で, "弟子" を検索して読んでみました. 福音書に出てくる "弟子" という言葉は, 2通りの意味があるようです. "弟子" 一般と, その弟子たちから選ばれた "十二弟子"と・・・. 神奈川教区の開拓伝道所の高学歴・高資格の慶応大学教授や東京大学出身の研究者たちは, 特にそのために選ばれた "十二弟子" のような存在・・・. それに引きかえ 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私はただの "弟子" 一般のひとりでしかない・・・. 教会史に名前を残すことができる人と, その名前を一切残すことなく, 主イエスさまのみことばを聞いて, 信じ, そのことばを生きて行ったただの無名のひと・・・. 


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