2022/09/05

あなた、難しそうな顔をして何を読んでるの・・・?

今朝、妻が、筆者に語り掛けてきました。<あなた、そんなに難しそうな顔をして何を読んでるの・・・?>

筆者、金子仁郎著『老年の心理と精神医学』の<老人心理と精神衛生>の項を精読していました。

まえがき
(1)老人の心理に影響を要ぼす要因
  1)脳の老化および脳疾患
  2)身体的要因
  3)社会環境的要因
  4)人生経験と学習
(2)老人の知能
  1)脳の老化と老年痴呆
  2)知能テスト結果
  (1)横断的研究
  (2)縦断的研究
  (3)個人差と老人の特徴
  3)記憶力と学習力
(3)老人の性格
(4)老人の要求と適応
(5)老人の精神衛生
  1)老人の精神障害
  2)老人の精神衛生
  (1)老年期の社会・心理・身体変化の教育
  (2)身体疾患、脳疾患の予防と早期治療
  (3)人生への興味、活動性の維持、学習
  (4)暖かい愛情のある人間関係の維持
  (5)余暇活動と自己実現
  (6)老、死の受容と宗教

その結びの言葉は、<人はいつかは老いて死ななければならぬ運命をもっている。時には恍惚の状態となり、あるいは寝たきりとなる場合もある。このような人間の運命を自覚し、信仰生活に入ることもできる。宗教というものが老人の最後の援助となる。>でした。筆者も妻も、聖書信仰にたつ基督者であり、金子仁郎医学博士の<老人の精神衛生>については、<老人になってから始めるのでは遅く、少なくとも30歳台から気をつけるべきである>という言葉の通り、日本基督教団の牧師として、高齢の信徒の老後の暮らしと精神衛生、信仰生活の充実にかかわってきましたので、その経験と知識を、自分たちの老後にも生かすことができます。

20項目の<老人の性格特徴>の解釈基準の表は、参考になりました。

老年の知能の衰退は、50歳からはじまるようです。老年の知能の衰退は、初老期痴呆>老年痴呆>異常精神老化(境界ボケ)>正常精神老化(平均的)>生理的精神老化(理想的)の順で激しくなるようです。老人一般の知能・心理を知る上で大切なことは、前3者を考察の対象から外すこと・・・。

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