2022/09/02

高校生のとき倫理社会の副読本として読んでいた波多野精一著『西洋哲学史要』・・・

高校生のとき、筆者が、倫理社会の教科書の副読本として読んで、丸暗記しようとしていたのが、波多野精一著『西洋哲学史要』・・・。古本屋さんの店頭で売られていた格安の古書・・・。

<古代哲學史
第1篇 アリストテレースに至る迄の希臘哲學
西洋古代の哲學史は殆んど全く希臘哲学史ともいふべきもの也・・・>

と旧漢字の文語体で綴られていますので、暗記するのに便利だったからです。この『西洋哲学史要』と、高校2年生の正月のお年玉で買った『講座哲学大系』(全7巻)は、それ以降、筆者の座右の書になりました。第8巻目として、大学の哲学科や哲学者の紹介が発行される予定でしたが、高校3年生の正月に脳梗塞で倒れて再起不能になった父の看病のために大学進学を断念しました。その第8巻は、とうとう入手できないまま、今日に至っています。筆者にとっては、哲学科のある国立大学進学の夢がやぶれたのと同時に、『講座哲学大系』の第8巻も、筆者にとっては、まぼろしの本になってしまいました。

一番影響を受けたのは、『西洋哲学史要』にその名前が出てこない、哲学者・ヤスパースの『哲学入門』でした。哲学者のニーチェは、<人は15歳のときに人生の本質を知り、そのあとはすべて忘れてしまう>と語っていたように記憶していますが、15歳のときに読んだこの『哲学入門』、74歳の今の筆者よりよりよく理解できていたのかもしれません。

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