2022/12/27

老年期のかまってほしい症候群・・・

今朝7:00に起床・・・。昨夜午前1:00まで読書してたので・・・。筆者の睡眠時間は、いつもきまって6時間です。早く寝れば早くおきて、遅く寝れば遅く起きることになります。6時間という睡眠時間がとれない場合は、日中に仮眠をとることになります。日中の仮眠は、いわば、睡眠の日常からの逸脱・・・、逸脱を繰り返すと、健康によくありません。夜遅くまで読んでいたのが、シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『老い』の第二部というのですから・・・。

そこに、定年退職後の高齢者が陥ることになる<かまってほしい症候群>と表現していいようなことが描かれていまし。人は、定年退職を迎えて数年、現役時代のことが忘れられず、元つとめていた会社を訪ねたり、同僚にあって、その人が退職したあとの会社の状況を尋ねたりします。学校教員にあっては、定年退職後には、指導できる数十人の生徒はなく、空虚な空間に支配されることになります。定年退職後数年は、元の教え子が尋ねてきたりで、自分の教員生活の意義を確認することができます。しかし、数年後には、誰も訪ねてこなくなり、そこで直面することになるのが、<かまってほしい症候群>・・・。その<かまってほしい症候群>にかかりはじめますと、現役時代、その人に賛同してくれた人たちだけでなく、その人を批判、排除・疎外、無視した人々に対しても、なんらかのコンタクトをとろうとします。現役時代の影響力を、引退後の生き方の中にも及ぼそうとするのです。しかし、時は過ぎ去ってしまって、その時を取り戻すことなど誰にもできるわけではありません。結局、無視されることにつながり、ひとり、自分の膝を抱えて生きざるを得なくなります。その生き方、言動の節々から、<かまってほしい諸侯群>のオーラがもれてくるようになります。

Google翻訳で<かまってほしい>を英訳しますと、<I want you to pay attention.>と訳されました。<わたしのことをかまってほしい>を英訳しますと、<I want you to care about me.
> つまり、<かまってほしい症候群>は、定年退職して高齢期に入ったひとが経験することになる老化の主要症状なのです。高齢者は、老化を、受容するか、拒否するか、無視するか、そのいずれかを選択して生きていくことになりますが、老化は、ひとそれぞれ・・・、どのような老年期を過ごすかは、すべて、そのひとが現役時代にどのような生き方をしてきたかにかかっています。

現代社会は、<かまってほしい症候群>におちいった高齢者に対して、社会的に、実にあたたかい対応をとります。それが、<Care>(介護)システムです。<Care System>が機能するのは、現代社会を生きる高齢者の<かまってほしい症候群>の緩和に動く個人がほとんどいないということにあるようです。家族・近親者でさえも・・・。

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