2022/12/24

学歴があってもなくても・・・

今朝読んだ『英訳聖書』(NSRV)の一節・・・

An educated person knows many things, 
and one with much experience know what he is talking about.
An inexperienced person knows few things,
but he that  has traveled acquires much cleverness.
I have seen many things in my travels,
and I understand more than I can express.
It have often been in danger of death,
but have escaped because of these experiences.

<An educated person>は<学歴のある人>、<An inexperienced person>を<学歴のない人>と解釈しますと、 <学歴のある人>は< knows many things>けれども、<学歴のない人>は<knows few things>・・・。無学歴の人でも、その人生の旅路でいろいろなことを見聞きすれば、<much cleverness>を手に入れ、語りつくすことができないほど物事を理解できるようになる・・・。異郷の地での出会いと経験によって、人生におけるいろいろな試練を克服することができる力を身に着けることができる・・・。

その『旧約外典』のことばは、さらに次のことばが続きます。

The spirit of those who fear the Lord will live,
for their hope is in him who saves them.

ブログ『部落学序説』を執筆するようになった背景には、筆者が赴任した日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会での<牧会>があります。教会員の50%の人が、被差別部落出身であり、いろいろな問題を抱えていました。筆者は、<牧師>として、最大限、彼らの語る言葉に耳を傾けてきましたが、<部落差別問題>のかかえたプラスとマイナスの両面をいやがうえにも知らされることになり、<部落差別問題>の深刻さを痛感させられました。人権教育の<きれいごと>や左翼主義思想の<イデオロギー>などでは片付かない多くの問題に直面していく中で、部落解放同盟山口県連・新南陽支部の被差別部落の人々に出会いました。彼らは、部落差別に押しつぶされて、身を隠し、逃亡をはかる教会の被差別部落出身の教会員とちがって、差別を跳ね返して、先祖の歴史を否定することなく元気に生きる人々でした。筆者のブログ『部落学序説』は、その両者を反映したものですが、<部落差別問題>の負の部分を生きていた教会員のことについて触れること少なく、前向きに反差別を生きる人々の声のみ多く反映させたかもしれません。

English Writing で、『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)を執筆するときは、被差別者に対する<牧会>の実践報告も含むことになります。
『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)は、部落差別完全解消への提言であると同時に、日本基督教団の一牧師の部落差別をめぐる牧会記録ともなります。筆者、日本基督教団の隠退牧師になるとき、教会役員会の要請で、その教会、宗教法人であるその教会の解散手続きをして山口の地を離れました。

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