2022/12/15

『Ecclesiasticus』のいましめのことば・・・

今朝読んだ、『英訳聖書』(NSRV)の『旧約外典』の『Ecclesiasticus』のことば・・・

<Do not talk much with a senseless person or visit an unintelligent person.
Stay clear of him, or you may have trouble, and be  spatered when shakes himself off.
Avoid him and you will find rest, and you will never be weared by his lack of sense.
What is heavier than lead?
And What is its name except "Fool" ?
Sand, salt, and piece of iron are easier to bear than a stupid person.>

昨々日と昨日の夜、読んだ、アーレント著『暗き時代の人々』・・・。差別問題(アーレントの場合はユダヤ人に対する差別問題)を論じるときの視点・視角・視座に関する基本的な見解が綴られていました。日本の左翼思想にもとづく、部落解放運動や部落解放教育の学者・研究者・教育者・運動家においてはあまりみかけることのない視点・視角・視座です。

筆者に対する決別の辞である田所蛙司さんの言葉に<応答>しようと思ったのですが、『旧約外典』のことばを前にして、やめることにしました。すでに過ぎ去り、過去になったものをもう一度掘り起こして論を展開するのはおろかさの極み・・・。

筆者が、English Writing で執筆することになる、『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)は、ブログ『部落学序説』の質と内容において凌駕するものになるでしょうから・・・。無学歴・無資格(Academic Outsider)の筆者が、『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)を執筆するときの<対話の相手>は、ヤスパース、アーレント、ラートブルフ、ヴィトゲンシュタイン・・・。

田所蛙司さんとは対極にある部落解放運動家の本として、岸衛・桜井厚著『差別の境界をゆく 生活世界のエスノグラフィー』があります。その本の帯にこのようなことばがありました。

<人生・生活に寄り添いながら人びとの語りの中に埋め込まれた差別・被差別体験を洗い出し、差別状況の変化とアイデンティティ模索の現在をリアルに描きだす。地域の<声>を活かす組織作りと<声>を聞くライフストーリー・プロジェクト20年の活動を総括する>。

この<ライフストーリー>は、<Google翻訳>にかけると<人生の物語>と訳出されます。その物語には、本人だけでなく、祖母や祖父の物語も含まれます。つまり、先祖の歴史をも含む物語です。ひとりの人間の物語であると同時に、ひとつの家族の物語であり、ひとつの先祖の物語でもあるのです。

筆者が日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会の牧師をしていたとき、山口の部落解放同盟新南陽支部の学習会に参加することを許され、その被差別部落の人々からいろいろな話をお伺いすることができましたが、それはまぎれもなく、彼らの<ライフストーリー=人生の物語>・・・。筆者のブログ『部落学序説』はそこからつむぎだされたものです。その学習会の一部は、筆者がワープロ速記で記録化して小冊子にして配布しましたが、今となっては、貴重な資料です。

部落解放運動には、2つの形態があります。<部落解放のための部落解放運動>と<部落解放運動のための部落解放運動>・・・。<部落解放のための部落解放教育>と<部落解放教育のための部落解放教育>・・・。部落解放運動・部落解放教育の門外漢である筆者は、その差を考えざるを得ないのでありますが・・・。当然、筆者は前者のみを支持することになりますが・・・。




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