日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき、西中国教区部落差別問題特別委員会の委員を押し付けられ、山口の地で具体的に部落差別問題に取り組むよう強制され、8年間、その委員をしましたが、4期8年委員をしたあと、日本基督教団部落解放センターの主事をされている牧師から、4期8年間で筆者が取り組んだ内容を原稿用紙300枚のレポートを提出したところ、<この論文は、没収する。吉田牧師は、即刻、部落差別問題との取り組みをやめるように!>と引導を渡されました。その日本基督教団部落解放センターの主事の方の話しでは、筆者は、<部落差別問題に取り組まなくていいと最初に認定した牧師>であったとか・・・(日本基督教団が部落差別問題と取り組んできた成果を横取りすることは許さないとか・・・)。
しかし、筆者は、西中国教区部落差別問題特別委員会の委員を解任されたあとも、その取組を続けました。そして、旧長州藩領地の穢多・茶筅の末裔の方々とその史資料との出会い、<穢寺>と言われた、浄土真宗の<穢多寺>・<茶筅寺>の住職の方々との出会い、そしてその出会いで、筆者が知り得たことがらは、やがて、『部落学序説』に結実していきました。『部落学序説』は、無学歴・無資格(Academic Outsider)で、部落史研究の門外漢である筆者の、単なる<妄想・虚構>ではなく、被差別部落の人々との出会いと、その聞き取りがもたらした<果実>なのです。筆者ひとりのもではなく、彼らとの<共有財産>なのです。
2023/04/17
旧長州藩領地の穢多・茶筅の末裔の方々とその史資料との出会いがもたらしたもの・・・
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