夜、ひさしぶりに、山口に棲息していたとき、徳山市立中央図書館郷土資料室や、山口県立図書館で読んだことがある、被差別部落史関連史資料のコピーのファイルを読み直していました。
2005年に、インターネットのブログ上で『部落学序説』の公開・描き下ろし執筆をはじめたとき、集めた史資料の50%だけを使用して、あとの50%は触れないで置きました。公開した内容について、部落史の学者・研究者・教育者から批判された場合、反論のために使用する史資料は、隠し持って置くことにしました。今日の夜、その一部を読んでみたのですが、その内容に、驚かされることしきり・・・。English Writing で『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)を執筆するときには、隠し持っていた50%の史資料も使用することになります。
『部落学序説』を描き下ろしで執筆していたとき、その読者の中には、歴史研究上の相互検証ではなく、同和教育・解放教育の一般説・通説から逸脱しているとして、学者・研究者・教育者から、誹謗中傷・罵詈雑言を投げかけられることが少なくありませんでした。そのような中で、隠し持っていた50%の史資料を持ち出して議論しても無意味に終わるので、とうとうそれらを用いて反論することなく、終わりました。2012年、NIFTY から、『部落学序説』とその関連ブログ群を閲覧禁止・削除処分にされ、『部落学序説』は、断筆状態に追い込まれました。
2013年、日本基督教団の隠退牧師になり、山口の地を離れ、妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農してからは、標高550mの湖南高原の、高冷地・寒冷地の棚田で、日々、有機・無農薬でコメと野菜を栽培するのにいそがしく、隠し持っていた50%の史資料を読む時間を割くことはできませんでした。English Writing で『部落学』(Research on Buraku Discrimination in Japan)を執筆するようになれば、隠し持っていた50%の史資料も無駄にならないですみます。
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