2023/04/27

書庫から土居寛之訳『アミエルの日記』を取り出す・・・

夜、寝室の書棚に置いている岩波文庫『アミエルの日記』(全8冊)をひもといていました。どの文庫本も、表紙が外れて、私が補修したものです。何度も繰り返し読んで、傍線やメモ書きがたくさんありますので、書庫から土居寛之訳『アミエルの日記』を取り出して読むことにしました。

私が高校入試の合格発表の日、帰り道に立ち寄った公民館の図書室で最初に手にとってみたのが、この土居寛之訳『アミエルの日記』でした。高校を卒業したあと、岩波文庫の『アミエルの日記』(全8冊)を入手して、座右の書にしてきましたが、私が61歳になったとき、読むのをやめました。といっても、時々取り出して読み続けてきた座右の書ですが、読み直しはじめますと、ひとつひとつの言葉が深くこころに沈んできます。『アミエルの日記』は、私が生まれた年、1948年に書き始められます。

<たった一つ必要なことがある。それは神を持つといふことだ。>
<あらゆる人生にはそれなりの偉大さがある。そしておまへは神から離れることはできない・・・>
<研究の対象とすべきものは、ただ一つしかない。それは精神の諸形態とその変様である。>
<私が神を見る眼は、神が私を見る眼である。>
<落胆ほど傲慢に似てゐるものはない。>
<我々は努力の中にしか安息を見いだすことができない。>
<学問は人間の能力であり、愛は人間の力である。>
<魂にとっては神の中にしか安息はない。>

アミエルの言葉は、私の血となり肉となってひさしい・・・。

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