今日, 郡山へ買い物に出かけるとき, くるまの中で, 妻の実家の, 湖南高原の棚田の田で栽培したコシヒカリ, 今まで, ”コシヒカリ” と呼ぶだけでしたが, 名前をつけることにしました.
標高550mの, 湖南高原の棚田の田では, コシヒカリは栽培できないと言います. 赤津村のプロの農家の方がから, 何度, ”おめえ, バカか? ここらではコシヒカリは採れねえ! ” とバカにされてきましたが, コシヒカリを有機・無農薬で栽培して今年で10年目・・・. 10年間, 自給用にコシヒカリを栽培・収穫してきましたので, コシヒカリは, すっかり, 妻と私の百姓暮らしに根付いています.
妻の実家の棚田の田で使うことができる水は, 会津布引山に端を発する常夏川の水です. 常夏川の水は, 夏でも15°Cという冷たい水なのですが, それでは, コシヒカリは青立ちして収穫することはできません. それで, その水を温水田を使って8~12°C上昇させて, コシヒカリを栽培しているのですが, 常夏川は, 約4か月間雪に埋もれます. ”常夏” という言葉と違背するような厳しい冬の状態になります.
常夏川の ”常夏” は, やまとことばでは, ”なでしこ” を指す言葉です. 日本に昔から自生してる ”なでしこ” は ”やまとなでしこ” と呼ばれています. そういう意味では, ”常夏” 川は, ”なでしこ” 川、”なでしこ” の花が咲く川・・・, という意味の川です. その ”なでしこ” 川の清流水で栽培した有機・無農薬のコシヒカリを ”なでしこ米” と命名するのは, あながち間違いではないでしょう.
なでしこは, 春・夏・秋の3季節に咲く花なので, ”常夏” と漢字で表記されているのですが, 雪に覆われる冬は, なでしこも雪の下に埋もれてしまいます. 妻は, 春・夏・秋は好きだけれど ”冬は嫌い” だと言います. それで, 私は, 妻のことを, ”なでしこに似ている” と言います.
妻と私が栽培した湖南高原の棚田の田で栽培した米を ”なでしこ米” と命名するのは, ある意味、必然でした. この前, ある人が, ”吉田くんが, 有機・無農薬栽培のコシヒカリを年間30俵納品してくれるなら, いつでも買い取るぞ! ” と語りかけて来られましたが、即, ”無理!自給用に10数俵収穫するのも四苦八苦しているのですから・・・” とお断りしました.
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