蔵書を増やすことは昨年末で中止したいたのですが、この前、『アーレント=ヤスパース往復書簡』(全3巻)とアーレント著『暗い時代の人々』、矢野久美子著『ハンナ・アーレント「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』、ヤスパース著『イエスとアウグスチヌス』・『真理・自由・平和』の7冊を注文しました。
今日、最後に届いたのが、ヤスパース著『真理・自由・平和』・・・。結局、この本が、筆者の本集めの最後の本になりました。約3,000冊の蔵書になっていますので、74歳という年齢から考えても、蔵書集めは最後・・・。
『真理・自由・平和』は、ヤスパースの政治哲学に関する論文集・・・。今日の午後、そのひとつ、<真理・自由・平和>を精読しました。1958年に書かれた論文ですが、ヤスパースが危惧していた、核大国による<もはや存在しない階級闘争>のための<解放>を旗印にした<否定または肯定のために都合のよいもろもろの理由を排他的に牽強付会することによって>非核保有国の小国を侵略戦争して領土を収奪する可能性に対する危惧は、2022年のロシアによるウクライナ侵略戦争によって現実のものとなったようです。
<国内政治の平和喪失は対外政策における平和をも不可能にする>。
今回のロシアによるウクライナへの侵略戦争は、ロシアの国内政治の失敗と悲惨の責任をとることを回避した、ロシア大統領・プーチンがもたらした対外政策の失敗・・・。<意見だけが真実であり、あらゆる他の意見は気にいらぬ>ロシア大統領プーチンの<毒化>がもたらした世界の平和の破壊・・・。
ヤスパースによる世界の平和実現への提言、筆者、それに耳を傾けることにしましょう。
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