今朝、野矢茂樹著『哲学な日々 考えさせない時代に抗して』のページをめくっていたとき、こんな言葉が目に飛び込んできました。
<私は、老いに対してきたいするところがある。いまは、「生きていればなにかいいことがあるぞ」という楽観に促されて新鮮な生を享受しているが、老いはそれを次第に減衰させて行くだろう。俗に「枯れる」というやつである。老人が事件を起こしたり物議をかもしているのをニュースなどで見るにつけ、どうもそんなに簡単には枯れないらしいと思い始めているが、それでも基本的にはひおいては老いとともに枯れるだろう。枯れるというのはまさに生が新鮮さを失うことである。それは生の力の弱まりと同時に死を受け入れる態勢を整えることでもあるだろう。そうして、ゆっくりと、静かに、そうだなあ、90歳ぐらいで死ねたらいいなあと思っているのである。老人はそうして人生を見切り、人生への未練を断つ。つまり、枯れていく>。
妻の実家のおかあさんの死・・・、それを目の当たりにして、筆者が最初に思ったのは、老衰とは、ひとが枯れるように死んでいくこと>だと思わされました。東京大学大学院の哲学の教授である野矢茂樹の、<ゆっくりと、静かに、そうだなあ、90歳ぐらいで死ねたらいいなあと思っている>という、<枯れる>人生を、名もなき百姓である、妻の実家のおかあさんは、95歳まで生きて<枯れる人生」>をまっとうした・・・
2022/05/06
<枯れていく>老いと死・・・
登録:
コメントの投稿 (Atom)
合服から冬服への衣替え・・・
今日は, 合服から冬服への衣替えをすることにしました. 11月下旬から12月初旬にかけてまだまだ田畑の冬支度がありますので, 農作業着だけは合服を身にまとえるようにして, その他は, 合服から冬服に衣替えすることにしました. 移動式階段を利用して, 合服は部屋の納...
-
猪苗代から戻ると、筆者と妻、すぐ着替えて農作業をはじめました。 妻は、段々畑の梅の木のある畑に作付けしたキュウリとインゲンの支柱のネット張り・・・。筆者は、棚田のひめのもちとはえぬきの田の草取り・・・。午後1:30~4:00、市販の農具を改造してつくった <水田熊手>型草取り器を...
-
2022年3月11日今日の妻の寝室の空間線量は、0.0593μ㏜・・・。 ドイツ製のガイガーカウンタで測定した結果ですが、日本製の空間線量計では、0.05μ㏜・・・。 妻の寝室の南側の廊下の窓をあけて測定した空間線量は、0.0635μ㏜・・・。 日本製の空間線量計では、0.05μ...
0 件のコメント:
コメントを投稿