2022/05/10

あるようでないのがミサイル・砲弾、ないようであるのがミサイル・砲弾・・・

ロシア大統領・プーチンの演説の中に、<ロシアは、ミサイルと砲弾を十分保有している>と言う文言がありました。

ロシアが他民族・他国家であるウクライナに対して侵略戦争をはじめたのですから、当然、戦争に勝利するためのミサイル・砲弾はあらかじめ確保しているはず・・・。軍事大国は、自らがもっているミサイル・砲弾について、在庫調べをしたりしない・・・。それをあえて言及しているということは、ミサイル・砲弾の在庫数に何らかの懸念が生じている可能性があります。

昔から、<あるようでないのがカネ、ないようであるのもカネ>といわれますが、ウクライナに侵略戦争をしかけたロシアと国と国民、領土・領海・領空を死守するため防衛戦争を余儀なくされているウクライナのミサイル・砲弾についても、同じことが言えるかもしれません。あるようでないのがミサイル・砲弾、ないようであるのがミサイル・砲弾・・・。

また、<金持ちケンカせず>ということわざもあります。金子武雄著『続・日本のことわざ』にこのような説明がありました。

<喧嘩は、多くその境涯に不満を持つ者がするものである。しかし、金持は金さえ大事に保っておれば、まずその境涯に不満はない。だから喧嘩はしたがらない。

喧嘩は興奮しがちな者のするものである。しかし、金持はその境涯におって、概しておっとりしているものである。だから金持は喧嘩したがらない。

喧嘩は結果において得になることはまずない。むしろ失うことが多いものである。だから金持は喧嘩したがらない。

喧嘩は、身を損ねる恐れのあるものである。貧乏人は生きていることが楽しくないから、それほど身を大事にしないことも起きてくる。しかし、金持は生活が楽しいのだから、自然身を大事にするようになる。だから金持は喧嘩したがらない。

喧嘩は、やって得になることはなずないのだから、喧嘩する者はばかである。ところが金持は概して貧乏人よりはりこうである。損得にかけては特にそうである。だから金持は喧嘩したがらない。

喧嘩は相手と対等、あるいはそれより下の立場に立って行われるものである。ところが金持は、貧乏人とは対等だと思っていない。だから金持は喧嘩しがららない。

「金持喧嘩せず」は確かに事実である。その理由を上のように考えては、当たらないであろうか。>

<喧嘩>を<戦争>に置きかえたら、どうだろうか・・・?

<戦争は、多くその領土・領海の境界線に不満を持つ国家がするものである。しかし、アメリカやNATO諸国は、他国の領土・領海を奪取するための侵略戦争はしない。戦争は、興奮しがちな者、ロシア大統領・プーチンのようなものがするものである。戦争は、結果において得になることはまずない。むしろ失うことが多いものである。戦争は、身を損ねる恐れのあるものである。ロシア大統領・プーチンは、自由主義・民主主義を選択したウクライナに対してナチス・ヒットラー顔負けの残虐な侵略戦争を展開している。ソ連崩壊によって、経済力を失ったロシアは、アメリカ・NATO諸国に対して経済的低位にあり、ロシア国民も生きていることが楽しくない。そこから、それほど身を大事にしないこと、平和より戦争を好む政治や国民性も醸し出されてくる。他国に対する戦争は、やって得になることはまずないのだから、ウクライナに対して侵略戦争をしかけたロシア大統領・プーチンは、大馬鹿である。戦争は、相手と対等、あるいはそれより下の立場に立って行われるものである。ところが、アメリカ、NATO諸国、ウクライナは、貧乏国家・ロシアとは対等だと思っていない。だからアメリカもNATO諸国も戦争はしたがらない。ウクライナがロシア大統領プーチンのウクライナ侵略戦争・殲滅戦争のために、ウクライナとその国民、領土・領海・領空を守る防衛戦争のためにミサイル・弾薬を提供したとしても・・・>。

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