妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農して、今年で11年め・・・。
農村的地域社会では、昔から、<水争い>が普通に行われていますが、妻と私も例外にもれず、棚田の田のどんじりに位置する、妻の実家の3枚続きの田は、メインの農業用水路に流れてくる水をせき止められて、いつも、2インチの給水ポンプで、水量豊富な農魚用水路から水を汲み上げなければなりませんでした。
また、冬の積雪期には、<ここらの川はここらのもんの川だ。 よそもののおめえらに勝手に使わせねえ>といって、農業用水路の水をせきとめられ、除雪作業に難点をかかえていました。
農村的地域社会では、妻のふるさと・湖南に限らず、<ここらのもん>の<よそもん>に対する排除・疎外は目にあまるものがあります。 水をせき止めるのは、湖南の赤津村のある<一族>・・・。 湖南の赤津村は、いくつかの<一族>によって構成されているそうですが、その<一族>の一軒の農家の判断は、<一族>全体に及ぶようです。
この前、共同作業をしていたとき、ある農家と立ち話をしましたが、<吉田くんも、ここさ帰ってきて、もう10年になるべえ? 10年、ここでコメをつくってきたら、もう、よそもんではなくここらのもんだべえ! >と、私に話しかけてきましたが、それは、時代が変化したという意味なのでしょうか? 棚田の田の水事情は、<いやがらせ>をする農家がコメ作りをリタイアしたことで、 妻の実家の冬の除雪作業のさまたげは、国道294号線のバイパス工事で、妻の実家の庭の簡易温室が撤去・移転の対象になり、その交渉の中で、3方向を国道に囲まれて雪の捨場がなくなるという妻の訴えに、行政が善処してくださって、融雪溝を設置してくださることになりましたが、10年の歳月の間に、人的・地理的変化が生じて、水事情が改善されたようです。
10年間続けられた<いやがらせ>も、<人的変化>が終焉をもたらすようです。 大切なのは、続けること・・・。 続けることで、いろいろな<いやがらせ>を解消する<人的変化>を主なる神さまがもたらしてくださるようです。
2023/05/28
水を使った<いやがらせ>から解放されて・・・
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