標高550mの湖南高原の棚田の、妻の実家の田で、湖南の赤津村のプロの農家の方が言われる、<おめえ、バカでねえのけ? ここらではコシヒカリは栽培できねえ! 青立ちして、実がなんねえ! >と言われる、コシヒカリを栽培し続けて、今年で10年目になります。
減反政策で一部を田畑転換して畑や温水田に使っていますので、実際の稲作面積は2.4反です。 素人百姓なのに、いつも、30kg入玄米21袋入るKUBOTAの玄米保冷庫に入り切らないほど収穫してきました。 それを可能にしてくれたのは、光と水と風と土と田の生き物の力です。
光:温水田に引き入れた夏でも15℃の常夏川の水を8〜12℃高めてくれます。 それを、コシヒカリ、はえぬきの田に温水田経由で給水しますので、栽培不可能といわれるコシヒカリを有機・無農薬で栽培できるのです。
水:妻の実家の田は、棚田のどんじりに位置していますので、なかなか水環境がよくありません。 しかし、メインの農業用水路に水が来ていないときは、水量豊富な農業用水路から2インチの給水ポンプで取水できますので、水には困りません。 代掻きなど田の中で作業するときは、水の力を借りて行います。
風:コシヒカリもはえぬきもひめのもちも、疎植で小苗植えです。 密植すると、風通しが悪くなり稲に病気が発生しますので、稲株の間を風が自由に通り抜けるように疎植で田植えをします。 コシヒカリは倒伏しやすいと言われますが、これまで一度も倒伏したことはありません。 プロの農家が栽培している、倒伏しにくい品種として有名なあきたこまちの田でしばしば倒伏している光景を目にするのは、湖南七不思議のひとつ・・・。 妻の実家の棚田の田に吹く風は、山風と谷風・・・。
土:妻の実家の田畑では、化学肥料、農薬・除草剤を10年間一度も使用したことはありません。 素手で土いじりをしても、手の皮膚があれることはありません。 除草剤を使うことはありませんので、田の畦や土手も、妻と私が道として自由に歩くことができます。
田の生き物:ポケット図鑑『田んぼの生き物400』をよく参照しますが、妻の実家の棚田の田で確認できる<田んぼの生き物>も実に多種多様・・・。 妻と私は、彼らと同棲同類しています(同棲同類:高村光太郎の詩の一節)。
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