夕方、棚田の田の状況を見に行きました。
KUBOTAの小型乗用田植機EP3で田植えをするのに、田の土と水が適切な状態になっているかどうかの確認のためです。 2013年まで、高齢に義父母にかわって、コメをつくってもらっっていたプロの農家の方が、<下段の田は水持ちが悪く、満水にしても1日で抜けてしまう。 山側は、満水にしても水が届かない・・・>と話していた下段の田ですが、水持ちがよくなって、普通の田と同じようになりました。
畦を、昔の東北の田の畦と同じ幅広にしたことで、モグラの穴による水漏れを少なくしたのと、畦塗りの代わりに、モグラの穴を見つけて塞ぐ作業に切り替えたことで、水持ちがよくなりました。
この春は、水管理の方法を総合的に点検して、農業用水路から直接取水したり、それができないときは、水量豊富な農業用水路から2インチの給水ポンプで汲み上げて、温水田で8〜12℃温めた水を、ひめのもち、はえぬき、コシヒカリの田に給水できるように、UV管の配置をやりなおしました。 その結果、思った通りに、水管理ができるようになりました。 一定量以上、農業用水路から水が流れ込んだ場合は、温水田からハス田経由で山側の農業用排水路に自動で排水できるようにUV管を調整しています。
妻がおとうさんから受け継いだ田は、棚田の3枚続きの田でしたので、しかも、南側だけ、他の農家の田と接して、東側は雑木林、北側は土手下、西側は農道で囲まれていますので、有機・無農薬栽培に適した環境をなにとか確保しています。 区画整理されて、整然と並んだ田の一部で、有機・無農薬栽培でコシヒカリを栽培することはほとんど不可能ですが、比較的に<孤立>した環境でのコメつくりなので、有機・無農薬栽培が可能なのかもしれません。
与えられた田の土壌、水環境、日照時間、風の風向と風力、入手可能なたねもみ・有機肥料、コシヒカリの有機・無農薬栽培法に関する農書・・・、などによって、素人百姓のコメの作り方が決まります。 プロは、大型農業機械、化学肥料、農薬・除草剤を多用しますので、素人百姓のように、稲の成長にあわせて、観察しながら、調べながら、考えながら農作業をする必要はなく、農協の定めた方法でコメを栽培すればいい・・・、と思われます。 ただ、プロの農家は他の農家より反あたりの収穫量を増やそうとして、いろいろな試みをしているようですが、そこには、絵に書いたような成功と失敗の物語りがついてまわるようです。
2023/05/25
夕方、棚田の田の状況を見に行く・・・
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