インターネットの日本の古本屋経由で入手した内務省警保局『徳川時代警察沿革誌』を書庫から取り出して読んでいますと、妻が、<あなたなに読んでるの、とても古い本みたい。 昭和貳年参月発行て書いてあるわ・・・。 私の母が生まれた年に出版された本なの? 95~6年も経っているのだから、古いはずよね・・・>と話しかけてきました。
内務省警保局『徳川時代警察沿革誌』は上下2巻・・・。 江戸時代の司法・警察の本体である全国津々浦々の<穢多>役・<非人>役の職務の多さとその内容を知るための有用な資料集です。30の分野に分けられていますが、そのひとつに警察内部の不祥事に対する取り締まりの項目もあります。 差別思想<賤民史観>の学者・研究者・教育者・運動家は、不祥事・犯罪によってお仕置きを受けた<穢多>役・<非人>役も権力によって差別され疎外された存在だと主張 (有名な話では中国街道筋の穢多など) しますが、もし、現代の警察官がその職務規定に違反して犯罪をするようなことがあれば、彼らはそれも権力による差別だと受け止めることになるのでしょうか。 <あらゆる犯罪は革命的である>とする左翼主義思想の立場からすると犯罪を犯した警察官は彼らの同士として擁護・共闘・解放の対象になるのでしょうか・・・。
今、居間の座卓の上の温度計は気温28・9°C、湿度69%・・・。 郵便受けを見に玄関に出たときは熱風が吹いていました。 ひとつのことに集中できないのは、あつさのせいでしょうね、きっと・・・。
以下は、インターネットで検索した内務省警保局『徳川時代警察沿革誌』を編集せしめた人の言葉です。
<徳川時代の記録を曽て取調べたことがありますが、徳川氏時代に於ては警察は誠に能く行き届いて、其布置按排の宜しきを得て居ることは、殆ど意外に出でて居るようなことも往々にあります。 (中略) 曽て私は属僚に命じ解く鵜川時代の警察に関する所の諸掟を編纂せしめて、殆ど五十巻程拵へてみましたが、これについてみれば今日の警察事項と名称こそ違つてゐますが、其実際に至つては殆ど同じもので政治警察もあれ安寧警察もあり、其他風俗、宗教、祭儀、出版等々あらゆる取締規定があります。> (清浦氏談)
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