1996年の『部落差別から自分を問う』と2005年の『部落学序説』・・・、どちらも、パソコンのキーボードから再入力しているのですが、『部落差別から自分を問う』と『部落学序説』はどう違うのか・・・?
『部落差別から自分を問う』は、日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき、西中国教区総会で<西中国教区部落差別問題特別委員会>の委員を押し付けられ、その委員長から、西中国教区が広島の被差別部落の中でつくって維持・運営してきた私設隣保館としての<広島社会館>の活動には参加しないように、そして山口の地で新たな活動をするようにとの指示を受けて取り組みをはじめました。
そして4期8年に渡って<西中国教区部落差別問題特別委員会>の委員をしてきた無学歴・無資格 (Academic Outsider) で部落問題・部落史研究の門外漢である私が直面した様々な差別事象を原稿用紙300枚にまとめたものです。 今、読み返しながらタイピングしていますが、まったくの部落問題・部落史研究の門外漢である私がよくこんな文章を書けたものだと我ながら驚かされます。
『部落差別から自分を問う』で取り上げた差別発言は、ほとんどが高学歴・高資格を持った学者・研究者・教育者・運動家・行政担当者であったことから、部落問題・部落史研究の学者・研究者・教育者・運動家に内在する差別思想に関心を持つようになり、私なりの分析から、彼らの中の差別意識をささえているのは、左翼主義思想の解放理論にもとづく、被差別部落の先祖を<みじめであわれで気の毒な抑圧され差別された><賤民>であったとする<賤民史観>にあることを知り、その差別思想<賤民史観>を明らかにするために『部落学序説』を書き始めました。
『部落差別から自分を問う』は、私が日本基督教団部落解放センターや西中国教区の部落差別問題との取り組みから排除され、京都教区の夏期現場研修会から参加拒否を通告されることの原因になり、『部落学序説』は、部落問題・部落史研究の学者・研究者・教育者・運動家から反感を買うことに結果しました。 <賤民史観>は、彼らにとって研究と運動の基盤であったため、それを否定する吉田向学説は彼らの研究と運動に対する詐害行為と映ったのでしょう。無学歴・無資格 (Academic Outsider)、<どこの馬のほねかわからない>無名の一牧師の部落差別完全解消の提案は、現在の日本基督教団内外の部落解放運動にとっては許しがたい行為であったようです。
2023/08/26
差別事象と差別思想・・・
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