今日の午後も雨が降っていました。
それで、賀川豊彦著『貧民心理の研究』(初版本)を読んでいました。 <第7章 日本に於ける貧民及貧民窟>を読み終えたあと、賀川豊彦は、<確信犯的差別者>であると思いました。
確信犯は、『広辞苑』(第6版) によると、<① 道徳的・宗教的または政治的確信に基づいて行われる犯罪。 思想犯・政治犯・国事犯などに見られる。 ② 俗に、それが悪いことを知りつつ、あえて行う行為。 >とありますが、賀川豊彦は、一般心理学・社会心理学に、科学的に研究に基づく<確信に基づいて行われた>差別発言・差別行為であり、<それが悪いことを知りつつ、あえて行う>差別の営みであったと断定せざるを得ません。
キリスト新聞社は資料として『賀川豊彦全集』を発刊したのであって、その中に『貧民心理の研究』を収録したのは、当然といえば当然でしょう。 部落解放同盟は、糾弾によって、『貧民心理の研究』を含む第8巻を廃刊に追いやってしまいましたが、私は、日本基督教団の牧師・信徒が賀川豊彦の差別性を批判検証するためにも、また同じ差別性から自らを解放するためにも資料として読めるようにしていおいた方がよかったのではないかと思います。
私が書いた原稿用紙300枚のレポートを、日本基督教団部落解放センターは執筆者に十分な説明をすることなく、問答無用で、没収・破棄処分にし、言論弾圧をしてきましたが、部落解放同盟も、『賀川豊彦全集・第8巻』を廃刊へと追いやったのでした。
賀川豊彦は、『貧民心理の研究』のなかで、「彼等を軽蔑して云ふのでは無い」と自分の<個人的差別意識>を否定しているのですが、賀川豊彦は、<私はあまり人種説を偏重するを恐れる>といいながら、科学的研究に基づいて、悪口雑言を並べ立てるがごとく人種起源説をふりまいている・・・。 賀川豊彦は、<確信犯的差別者>以外のなにものでもない。 賀川豊彦は、<第5節 穢多村の研究>で、<彼等に関して知る処は全く皆無である>と記しています。そういいながら、<穢多>とその末裔に関する差別発言の数々・・・。 私が神奈川教区の開拓伝道に従事していたころの神奈川教区の牧師たちは、部落差別について<差別意識>を持っている牧師は神奈川教区には一人もいない>と豪語しながら、 身分差別・学歴差別・障害者差別・女性差別・職業差別・民族差別・アイヌ差別・沖縄差別・・など諸々の<社会的差別意識>に無自覚にとらわれていました。 そんな日本基督教団神奈川教区の牧師たちは、<日本基督教団の聖人>(「新川の聖人」を越えて)である賀川豊彦の申し子だったのかもしれません。
2023/09/06
賀川豊彦は確信犯的差別者・・・!
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