賀川豊彦著『貧民心理の研究』(初版本)を読んでいますが、この本が出版されたのは1915年・・・。
100年以上前に出版された本ですから、この本を読書するのは、そこから何かを学ぶというのではなく、Blogger上で転載することにしている、私の書いた「討議資料の欺瞞性を撃つ 賀川豊彦は差別者か」の内容が的を得たものであったかどうかを確認するため・・・。
私の、無学歴・無資格者(Academic Outsider)の独学法は、1冊の本を読むとき、常にその対極にあるもう1冊の本を読んで比較しながら、読書によって得る知識を相対化すること・・・。
賀川豊彦著『貧民心理の研究』(初版本)を通読するときも、この本を読むだけにとどまらず、歴史的状況・地理的状況・文化的状況のことなるもう1冊の本、ジャック・リュフィエ著『生物学から文化へ3 人種と人種主義・未来』と比較検証します。 この本は、『生物学から文化へ』の<第Ⅲ部 人種と人種主義>、<第Ⅳ部 未来>が含まれています。
<第Ⅳ部 未来>の1節にこんな言葉が・・・。
「成人に較べて日々の戦いとのかかわりが少なく、熱情が少なく、精神的には独立心が一層強い老人は、長く生きてきたおかげで距離を置いて物を見るようになり、成人よりもたくさんの知識を持っているのは明らかである。 老人が役に立つということが老人の知識だけに基づくなら・・・老人の役割はひどく減少してしまったと考えてよいだろう。 実際には、老人の役割というのは単に経験を伝達することを超えたものなのだ。 老人は老人なりの考え方によって、以前に起こった出来事と照らし合わせながら、社会力学の中で調整役を演じるのである。
2023/09/06
無学歴・無資格者(Academic Outsider)の独学法・・・
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