日本基督教団西中国教区の部落差別問題特別員会の委員をしているときに、西中国教区の教会や他教区(九州教区など)で部落差別問題に関する講師をしていたとき、謝礼としていただいた講師料は、すべて、部落解放同盟新南陽支部にカンパしていました。
被差別部落出身と宣言する牧師の中には、<部落差別問題をめぐって1銭でも儲けたら差別者として糾弾する>と宣告する人が少なくなかったので、後難を避けて、講師料はすべて部落解放同盟新南陽支部にカンパすることにしていたのですが、日本基督教団部落解放センターをはじめ各教区部落差別問題をめぐる<収入>はすべて、正当な部落解放運動の担い手である教団部落解放センターにあるとの<特権>を持っており、第三者がその<特権>をおかすことは断じて許さない・・・、との主張があったようです。
部落解放同盟新南陽支部は、そんな私のカンパを私的に流用することなく、折に触れて、彼等との部落史研究に使う史資料を提供してくださいました。 その中には、西中国教区教区の牧師のなかで万年、初任給の半分以下の謝儀しか受け取っていない私が入手することが不可能な高価な史資料も入っていました。 たとえば、『城下町警察日記』とか、『城下町牢番頭仲間の生活』とか・・・。
部落解放センターの全国部落解放キャラバンが行われたとき、その牧師たちから、<山口の地で集めた史資料を全部持って来い>との要求がありました。 持って行きますと、布引敏雄著『長州藩部落解放史研究』1冊を抜き取って、「これはもらっていく、あとはあんたのとり分だ」と言って<強奪>して行きました。 私の『部落学序説』を読めばわかるように、私は山口県立古文書館の布引敏雄研究員の研究に対しては否定的、同じ研究員の北川健先生の論文には好意的・肯定的です。 部落解放全国キャラバン隊が『長州藩部落解放史研究』の内容まで熟知していたとは思えません。 本の題名と本の体裁だけで判断して<強奪>を決めたのでしょう。 内容を知っていたとしたら、教団部落解放センターも〇〇系・・・?
日本基督教団部落解放センターと部落解放同盟新南陽支部の、無学歴・無資格 (Academic Outsider) の一牧師に対する姿勢と対応の乗り越えがたいギャップ・・・。 部落解放同盟新南陽支部の部落解放運動は信頼できるけれど、教団部落解放センターの部落解放運動は信頼できない・・・、そんな気持ちが芽生えていたころの、教団部落解放センターと元教団部落差別問題特別委員会委員長による、私の原稿用紙300枚のレポートの没収・廃棄の<言論弾圧>・・・、関係が決定的に破壊されることになったのは言うまでもありません。
2023/09/04
講師料はすべて部落解放同盟新南陽支部にカンパ・・・
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