湖南5ケ村のうち, 数年前から月形村でコシヒカリの栽培が始まっているようです.
昨年秋, 妻とふたりで月形村に行って, 稲刈りを終えたばかりの農家のおばあさんに話をお聞きしたことがありますが, たまたま, 偶然, そのおばさんの田でコシヒカリの刈り入れを終えたばかりとかで, いろいろお話をお聞きすることができました.
"自分でつくったコシは美味えなあ!" というその農家のおばあさんの声は, 湖南の農家に徐々に浸透して行っているようです. 昨日, 棚田の農道でであった専業農家の方は, ある専業農家の方が, "自分でつくったコシヒカリを食べてみたい" といって, 今年, コシヒカリの栽培に着手したとか, 話していました.
2013年に, 妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農したときは, "ここらでコシヒカリをつくるバカはいねえ!" と"馬鹿農家" 呼ばわりされてきたのですが, そのとき, 田で作業をしている農家の方に, "ここらでコシヒカリを栽培しているひとはいませんか?" と尋ね歩いたとき, 福良村で2軒の農家がコシヒカリを栽培しているとの情報を得ました. "ただ, 最初買ったコシヒカリのたねもみをずっと自家採種してつくっているから、ほんとうのコシヒカリかどうかはわかんねえ・・・. あきたこまちと混じって他の品種になってるべえなあ・・・" ということでした.
それが10年後の湖南では, 北にある月形村からコシヒカリの栽培が始まって, 南の赤津村まで拡大して行っているようです. コシヒカリを栽培する農家が増えて行けば、そのうち, "ここらでコシヒカリをつくるバカ農家" という罵詈雑言・悪口はやがて消えてなくなることでしょう.
南魚沼とほぼ同じ環境の湖南高原でのコシヒカリの栽培, やがていつか, "標高550mの湖南高原の棚田で有機・無農薬栽培したコシヒカリ" 米が, ブランド米になる日がやってくることでしょう. 農人が変らないと農法は変わらない・・・. 古き農人は去り, 新しい農人が, 村おこしのためにコシヒカリを栽培する日がやってくる・・・. "標高550mの湖南高原の棚田で有機・無農薬栽培したコシヒカリ" 米がまぼろしのコメでなくなる日がやってくる・・・. その日を夢見ながら, 95歳になるまで, 妻の実家の棚田の田で有機・無農薬でコシヒカリを栽培し続けることにしましょう.
2024/04/19
標高550mの湖南高原産コシヒカリは幻の米ではなくなる・・・!
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