2024/04/25

高齢化にともなう体力の低下と機能の低下・・・

    私は現在76歳・・・. 

    私の頭髪は白髪が増えて, 誰がどうみても典型的な高齢者のあたま・・・. みかけがすっかり高齢者になってしまったということは, 体力の低下と機能の低下がすすんでいるということを意味します. 

    65歳で, 日本基督教団の隠退牧師になり, 妻のふるさと湖南に帰郷・帰農したときは, 1日6~7時間の農作業も苦にはならなかったのですが, 76歳の現在では, 1日4~5時間が限度・・・. しかも, 3~4日続けるのが限度・・・. 

    妻の実家の棚田の田でコメつくりをはじめたとき, 東岐波のリタイアされてシルバーカーに乗って農道を移動している方が, "あんたが, 有機・無農薬でコメをつくっているのをずっと見ている. あんたは, 歳をとってからコメつくりをはじめたんだから, 死ぬまでつくりつづけなければなんねえぞ. コメつくりをやめたときが, あんたの人生が終わるときだ・・・" と話しかけてこられたことがありますが, その方は, 病気で倒れたのを機会にコメつくりを辞められたそうですが, 幸い, 元気を取り戻してもう一度コメをつくりたいと思ったときは, 農業機械を手放したあとだった,  歳をとってもう一度コメつくりのために農業機械を入手することは不可能だ, 今は農業機械を手放したことを後悔している・・・, と話しておられました. 

    他の農家の方は, "あんたなら, 死ぬまでコメをつくれる・・・. 毎日, スコップとくわをつかってるべえ? 農業機械は, どんなに歳をとっても操作できるが, 歳をとると農業機械は使えてもスコップと鍬が使えなくなる・・・, それでは, コメも野菜もつくれねえ. スコップとくわが使えなくなると, 農業は The End だ・・・" と話しかけて来られました. 

    コメつくりをはじめた最初の年, バインダーで刈り取ったあと, ボウガケしているとき, そのボウガケが傾いたことがあります。そのとき, 夕闇みの押し迫る棚田の田を川向うの農道から軽トラとのライトをつけて, ボウガケがきちんとできるまで照明を当て続けて下さった農家の方もおられました. 釣り名人の農家の方・・・. 

    また, 棚田の下段の田でブルトラで耕していたとき, ブルトラがぬかるみにはまって前にもうしろにも進むことができず, 悪戦苦闘していたとき, ブルトラがだんだん田の土の中に沈んでいくのを見た, 農道の反対側で作業をしていた, 湖南史談会会員で専業農家の小山さんが大型トラクターで駆けつけてくださって, ぬかるみからブルトラを引き出してくださいました. 

    妻の実家のおとうさんは, "帰農したときはまだ体が動くからと言って, 他のひとの田畑に手を出してはなんねえぞ. 同じ広さでも, 歳をとればとるほど広くなってくっから・・・" と話していましたが, おとうさんのアドバイスに従って, 妻と私は, おとうさんが残してくれた田畑4.6反で自給用に有機・無農薬でコメと野菜を栽培しています. 高齢化にともなう体力の低下を実感させられるにつけ, おとうさんのアドバイスに従って生きてきてよかったと思わされるこの頃です. 

    歳をとると, 体力の低下だけでなく, 機能の低下にも直面させられます. 昨年秋, 湖南史談会の三代村の古老の方に呼び出されて少しく話をしましたが, その方, 赤津村のプロの農家の方から, "吉田は, どこの医者にもかかってねえ. 医者にかかっても治療代を払うことができねえんだべなあ・・・" と聞かされて心配してくださったようです. "医学と看護学の専門書300冊を集めてそれをもとに老化対策と病気予防に徹していますので, 後期高齢期にはいってもいまのところ健康を維持していますので, 湖南の医者にも郡山の病医院にもかかっていません・・・" と答えました. 

    ただ, 老化は進んでいるし, 機能の低下も自覚していますので, 老化対策と病気予防の健康管理には余念がありません. 日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき, 教会員の中には, 兼業農家の方々も少なくありませんでした. その兄弟姉妹たちは, どんなに歳をとっても有機無農薬栽培で野菜を栽培しておられました. 自分のことを, "おむつをはいたお百姓さん" と話していましたが, 体力の低下・帰農の低下の中にあっても, コメと野菜を作り続けるノウハウ, 生き方を教えてもらいましたので, 後期高齢者になって2年目の今年も, 主イエスさまに支えられて, 隠退牧師の日々を過ごします. 

    

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